岸田護新監督

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 オリックス・岸田護新監督(43)が4日、高知秋季キャンプ(5〜18日)で「超密着型」の選手操縦を誓った。育成枠で獲得したU―18台湾代表右腕の陳睦衡(チェン・ムーヘン)らを加えた選手31人に対し、最大で17人のコーチが指導する。「本当に少数(の選手)を見られる。一つ一つのプレーに手を抜かず、集中してできる」と狙いを明かした。

 野手は午前が守備系、午後は打撃系のメニューと大きく分け、最後に個人練習を推奨。打撃練習では各投手がクイックを交えて投げた球に対し、右打ちやエンドランなど全員に実戦を意識させる方針だ。必然的に練習量は増えるが、一方的に課さないのがマモさん流。「意図とかを分かりやすく説明して、集中して打ち込めるように。理解して進んでもらう」と、コミュニケーションを必須とした。

 この日は大阪・舞洲から大型バスで高知入りし、可能な限り個人面談も行う。「効率良く、内容の濃いものになってくれればいい。それも春につながってくると思う」。昨年までの3連覇から5位に沈み、中嶋前監督から重いバトンを受け取った青年指揮官。愛情と厳しさを使い分け、全員で前へ進む。(長田 亨)

 〇…陳に粋な贈り物が届いた。3日が最終日だった秋季練習に参加し、あこがれでもある山下にあいさつ。「プレゼントまでもらいました。野球道具、靴ですね。握手もしてもらいました」と大感激した。秋季キャンプではブルペン入りを予定し、日本語も勉強中。舞洲の選手寮では隣の部屋を割り当てられ「体も大谷翔平さんみたい。背が高くて髪形もかっこいい」と、すっかり魅了されていた。