映画「グラディエーター2 英雄を呼ぶ声」東京国際映画祭来日スペシャルトークイベントに臨んだデンゼル・ワシントンは花束贈呈で登壇したコンペティション部門審査員の橋本愛(左)を抱き寄せご満悦の表情を見せる(撮影・小沢裕)

写真拡大

都内で開催中の東京国際映画祭で4日、米映画「グラディエーター2 英雄を呼ぶ声」(リドリー・スコット監督、15日公開)来日スペシャルトークが開催された。

トークの最後に、同映画祭コンペティション審査員の橋本愛(28)が登壇し、出演4俳優に花束を贈った。橋本は、11年ぶりに来日した米俳優デンゼル・ワシントン(69)に肩を抱かれると「ダメ、ダメ。心から敬愛する皆さんにお会いすることが現実のものと思えず、震えています!」と感激のあまり声を震わせた。

「グラディエーター2 英雄を呼ぶ声」は、今年で37回を迎える東京国際映画祭で初めて、同作品のために初めて設けられた特別枠・センターピース作品として上映される。同作は、00年の米アカデミー賞で作品賞、主演男優賞など部門に輝いた「グラディエーター」の24年ぶりの新作。ニュージーランドの俳優ラッセル・クロウ(60)が演じたマキシマスの息子が、今作で主演のアイルランドの俳優ポール・メスカル(29)が演じるルシアスという設定だ。

橋本はメスカル、ルッシラ役で前作に引き続き出演したデンマークの女優コニー・ニールセン(59)、そしてカラカラ帝を演じた米俳優フレッド・ヘッキンジャー(24)を前に「あぁ…えぇと、もう緊張してしまって…」と1度は絶句した。そんな緊張状態を振り払い「審査員という枠を超越し、ここに登壇し、皆さんのお話をお伺いでき、うれしいです」と喜んだ。

その上で「映画関係者の方から1つ、質問をお預かりしました。お座り下さい」と言い、4俳優に着席を促し「数日前から東京にいらしていると伺いました。東京と映画祭にどういう印象を抱いていますか?」と質問した。ワシントンは「一歩も外に出ていないよ」と笑ったが、メスカルは「実は昨日、フレッドとカラオケに行った。ゴールデン街の近くで…アメイジングだった」とカラオケに行ったと明かした。

ニールセン(59)が「明治神宮に行き。着物を着た子どもがいて感動した」と笑み。ヘッキンジャーは「小津安二郎、黒澤明、両監督が大好きで、この映画祭に来られたことは光栄」と笑みを浮かべた。

橋本は司会のジョン・カビラ(66)に促され、メスカルとヘッキンジャーにカラオケで歌った歌が何かを聞いた。2人は「歌ったのは…クランベリーズの『ゾンビ』やABBAの『ダンシング・クイーン」や『キャバレー』のテーマソング…あとは記憶がボンヤリだね」などと口々に明かし、笑った。