5回、ベンチで厳しい表情を見せる小久保監督

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 「SMBC日本シリーズ2024、ソフトバンク1−4DeNA」(29日、みずほペイペイドーム)

 ソフトバンクの快記録が止まった。18年の第3戦から日本シリーズ14連勝中だったが、本拠地に戻って今シリーズ3戦目で初黒星。小久保裕紀監督(53)は「もっと大味なゲームで、負けのパターンで進んでもおかしくない試合だった」と厳しい表情で振り返った。

 継投が裏目に出た。先発のスチュワートが4回1失点で降板。同点の五回から大津が登板した。しかし、先頭の桑原に勝ち越しソロを左中間に運ばれ、その後、無死満塁から筒香に右犠飛を献上。わずか1死で降板となってしまった。

 打線ではCSファイナルS3試合で打率・545、1本塁打、3打点だった近藤が今シリーズ初スタメン。1点を追う初回に東のチェンジアップを左中間にはじき返す適時二塁打を放ったが、二回以降は打線の快音がパタリと止まる。スコアボードに「0」が並ぶ展開が続いた。

 小久保監督は「先頭バッターが一回も出塁していない。それで得点が入らなかったので」と敗因を挙げた。本拠地で胴上げするためには4、5戦目で連勝するしかない。全員の力を集結させ、福岡で歓喜の瞬間を迎える。