不退転の覚悟だった 大谷翔平、左肩の亜脱臼から“強硬出場”を決めた舞台裏「選手だけのチャットで出場を断言していた」

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左肩をケアする格好でベンチに居座る大谷。(C)Getty Images

 大谷翔平(ドジャース)は不退転の覚悟で大一番に臨む。

 現地時間10月28日に行われるワールドシリーズ第3戦で、ヤンキースの本拠地に乗り込むドジャースがスタメンを発表。2日前の第2戦で左肩の亜脱臼を負っていた大谷を「1番・DH」で起用した。

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 勝てば王手の一戦で休んではいられない。大谷は本拠地で行われた第2戦で、四球で出塁した7回、2死一塁から二盗を敢行した際に左肩を亜脱臼。この時、塁上に倒れこんだ大谷の表情はいつになく険しく、事態の深刻さを感じさせた。

 大谷の状態について「ケージでスイングをしている様子を見た。とてもよさそうだった。力強く、いい打球だった」と明かしたデーブ・ロバーツ監督いわく「私たち全員が、(出場できることに対して)彼より疑念を抱いていたが、今日プレーすると、彼は断固たる意思をもっていた」という。

 通常ならば亜脱臼は回復までに1〜2週間を要する。だが、稀代の天才は出場を諦める気はなかったようだ。「そもそもオオタニの出場は不確実なものではなかった」と伝えた米スポーツ専門局『ESPN』のエルデン・ゴンサレス記者によれば、大谷は第2戦終了直後に選手だけで構成されたグループチャットにメッセージを送信。そこで「コンディションが問題なく、ワールドシリーズ第3戦のスタメンに名を連ねると仲間たちに断言していた」という。

 少なからず違和感は左肩にはあるはずで、おそらく万全ではない。それでも打席に立つと覚悟した大谷がどのようなパフォーマンスを見せるかは大いに興味深いところだ。

[文/構成:ココカラネクスト編集部]