気象庁は28日午後0時45分、台風情報を発表した。大型の台風21号（コンレイ）はフィリピンの東を1時間におよそ15キロの速さで西北西へ進んでいる。

　台風21号は同日正午にはフィリピンの東の北緯17度05分、東経128度55分にあって、1時間におよそ15キロの速さで西北西へ進んでいる。中心の気圧は985ヘクトパスカル、中心付近の最大風速は25メートル、最大瞬間風速は35メートルで中心の北側560キロ以内と南側500キロ以内では風速15メートル以上の強い風が吹いている。

　台風の中心は、12時間後の29日午前0時にはフィリピンの東の北緯17度20分、東経128度20分を中心とする半径65キロの円内に達する見込み。中心の気圧は980ヘクトパスカル、中心付近の最大風速は30メートル、最大瞬間風速は40メートルが予想される。予報円の中心から半径140キロ以内では風速25メートル以上の暴風域に入るおそれがある。

　24時間後の29日12時にはフィリピンの東の北緯18度05分、東経126度55分を中心とする半径95キロの円内に達する見込み。中心の気圧は975ヘクトパスカル、中心付近の最大風速は30メートル、最大瞬間風速は45メートルが予想される。予報円の中心から半径185キロ以内では風速25メートル以上の暴風域に入るおそれがある。台風の中心が予報円に入る確率は70％。

　31日午前9時の予報では中心の気圧が935ヘクトパスカルの非常に強い台風に発達して沖縄の南に到達する可能性がある。11月1日午前9時の予報では台湾に上陸、または通過して台湾海峡に達し、同2日午前9時には東シナ海で熱帯低気圧になる予測になっている。各国のモデル予報では、その後、北東に向き変えて九州方面に向かう予測もあるので注意が必要。