バルサ、アンス・ファティの放出に前向きか…バルサでの復活を期すも出場機会が伸びず

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 スペインメディアの『スポルト』は26日、バルセロナが同クラブに所属するスペイン人FWアンス・ファティを冬の移籍マーケットで放出することに前向きであると報じた。

 バルセロナの下部組織から16歳でトップデビューを果たし、リオネル・メッシが背負った「10番」を継承したファティだったが、相次ぐ負傷もありシーズンを通して活躍することができず、昨季はレンタル移籍で三苫薫の所属するブライトンに加入。バルセロナに復帰した今季はハンジ・フリック新監督の下で再起を目指すもプレシーズンに負傷。その後復帰を果たすも、今季これまで公式戦5試合合計で132分に出場しノーゴールと、停滞した状況が続いている。

 そんななか、今回の報道によると、ファティの代理人のジョルジュ・メンデス氏とバルセロナのジョアン・ラポルタ会長が会談を設定。クラブは、ファティが希望するならば、同選手がプレー機会を得られるよう冬の移籍マーケット期間に他のクラブに移籍することに前向きであることを伝えたという。

 バルセロナはクラブとの契約を2026年まで残すファティのプロとしての姿勢に満足している一方、同選手の給与が高いことや、同選手がレンタル先で活躍し市場価格を上げる可能性があること。更には同選手を放出することで新たな選手登録枠を創出できることなどを考慮し移籍を容認する姿勢で、ファティの代理人のメンデス氏も、今後のキャリアのためにも同選手が出場機会を得ることが必要だと考えているようだ。

 現時点ではファティはバルセロナでの出場機会増を目指す意向だが、状況が好転しない場合、1月にファティがどのような決断が下すか注目する必要があると同メディアは説明している。