衆院選は、「与党過半数」を巡って激しい攻防が展開された

写真拡大

 27日に投開票を迎える衆院選は、石破首相(自民党総裁)が勝敗ラインに掲げた「与党過半数の維持」を巡り、自民、公明両党と野党による激しい選挙戦が繰り広げられた。

 焦点となる数字を検証した。

 与党過半数割れを目標に掲げる立憲民主党の野田代表は26日、石川県輪島市での街頭演説で「激戦区が多いので、一つでも多く議席獲得できるよう頑張りたい」と意気込んだ。

 立民は目標議席を明示していないが、議席増の勢いがあり、定数の3割にあたる140議席に達するかどうかが注目される。

 選挙の結果、野党第1党となった党の議席率が3割を超えたのは、現行制度下では1996年の新進党(156議席、31・20%)と、2003年の民主党(177議席、36・88%)しかない。同年の衆院選は2大政党の流れが強まった選挙と位置づけられ、09年の民主党政権誕生につながったとされる。

 自民が政権復帰した12年以降の4回の衆院選は、野党第1党の獲得議席が2桁台にとどまり、自民の1強時代となった。立民としては、こうした流れに歯止めをかけ、与野党伯仲の状況を作り出したい考えだ。