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 大相撲秋巡業が25日、広島市のマエダハウジング東区スポーツセンターで行われ、収穫十分の朝稽古を終えた小結の平戸海(24=境川部屋)が充実の表情をのぞかせた。

 平戸海は幕内・竜電、十両・獅司らと取った後に大関・琴桜と豊昇龍の申し合いに途中参加。「大関同士が久々に稽古するというので、豊昇龍関に“入れよ”と誘われました」。4戦全敗と大関の壁は厚かったが、得意の出足で押し込む場面もあり「いい稽古ができました。(自分の力は)出し切りました」と納得の表情で振り返った。

 稽古中には横綱・照ノ富士に呼ばれ、突くときの手の位置をアドバイスされた。「(突いてでるときに)手の平が上を向いているとはたかれやすくなる。直々に指導してもらってありがたいことです」。10月1日から始まった今巡業もこの日で24日目。バスでの長時間移動などで疲労もたまりやすいが、睡眠時間をしっかり取るなど体調管理にぬかりはない。「疲れはない。大丈夫です」と胸を晴った。巡業は26日で終了し2週間後には九州場所(11月10日初日、福岡国際センター)の初日を迎える。「まだまだ、これから」と気を引き締めていた。