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 ◇国際親善試合 日本4−0韓国(2024年10月26日 国立)

 世界ランク7位のサッカー女子日本代表「なでしこジャパン」は26日、韓国(同19位)と国立で対戦し4−0で勝利した。8強で終えたパリ五輪後の初戦を白星で飾り、対戦成績を9勝4敗11分けとした。前半32分、右CKからDF北川ひかる(ヘッケン)が頭を合わせて先制すると、その後もMF藤野あおば(マンチェスター・シティ)、FW田中美南(ロイヤルズ)と立て続けにゴールを奪い、わずか6分間で3得点。後半11分にはMF谷川萌々子(ローゼンゴード)が追加点を挙げた。

 前半32分、長谷川の右CKに、ニアサイドに走り込んだ北川が頭を合わせ、鮮やかに先制。勢いに乗ったなでしこは、わずか2分後、今度は左サイドから、FW田中のマイナスのクロスをゴール前中央にいた藤野が左足で押し込んだ。

 同37分にはMF藤野からの縦パスを受けたMF長谷川が反転してスルーパスを供給。相手がクリアミスしたこぼれ球を拾ったFW田中がGKとの1対1を冷静に制し、左足でゴール右に沈めた。

 後半11分、途中出場の19歳MF谷川がDF守屋の右クロスに走り込み、ダイレクトで右足を合わせ、4点目を奪った。

 8強で終えたパリ五輪後の初戦。新監督の招聘(しょうへい)は間に合わず、11年女子W杯優勝に導いた佐々木則夫女子委員長が監督代行として現場復帰した。コーチには元日本代表DF内田篤人氏らが就任。1試合限定の体制とはいえ、なでしこに新しい風が吹き込まれた。

 合宿では「攻撃的な守備」をテーマにパリ五輪からのスタイル転換を模索した。佐々木監督代行が「勝利はもちろん、今後の指標になるゲームを」と位置づけ、27年女子W杯、28年ロサンゼルス五輪に向けて再出発となった一戦。年内をメドに選定を目指す新監督へバトンをつないだ。また、韓国との対戦成績を9勝4敗11分けとなった。