◆米大リーグ ワールドシリーズ第1戦 ドジャース―ヤンキース(25日、米カリフォルニア州ロサンゼルス=ドジャースタジアム)

 ドジャース・大谷翔平投手(30)が25日(日本時間26日)、ワールドシリーズ第1戦の本拠地・ヤンキース戦に「1番・指名打者」でスタメン出場し、3打席目までは中飛、空振り三振、遊ゴロと快音は響いていない。ヤンキースのジャッジも3打席連続三振に倒れている。

 ヤンキースの先発は昨季のサイ・ヤング賞右腕ゲリット・コール投手(34)。22年に本塁打を打ったが、過去の対戦成績は20打数4安打の打率2割だった。大谷、ベッツ、フリーマンと並ぶ強力ドジャース打線との対戦へ前日24日(同25日)には「特別な準備をする必要はない。毎試合同じように準備するのが理想。もちろん彼らの才能や実力は知っているが、それに惑わされずに準備することが重要」と気合を入れていた。

 両軍無得点、初回先頭の1打席目は、初球の外角95・8マイル(約154・2キロ)直球をはじき返し、飛距離373フィート(約114メートル)の大きな当たりだったが、ジャッジに捕球されて中飛。3回2死走者なしの2打席目は、空振り三振に倒れた。1点を追う6回無死二塁の3打席目は、遊ゴロに倒れた。

 パドレスとの地区シリーズ、メッツとのリーグ優勝決定シリーズでは全11試合に「1番・指名打者」でフル出場。42打数12安打の打率2割8分6厘、3本塁打、10打点でチームの4年ぶりのワールドシリーズ進出に大きく貢献していた。前日24日(同25日)には自身初の大舞台へ「いよいよ始まるなという感じ。興奮しているところです。今までは見る側だったので、楽しみにしていましたし、悔しい思いをしていた。今年は自分がプレーできる喜びをフィールドで出せたらいいなと思います」と心を躍らせていた。

 今季は54本塁打、130打点で2冠王に輝き、打率3割1分、59盗塁もリーグ2位だった大谷。史上6人目の「40―40」(40本塁打&40盗塁)を達成しただけでなく、史上初の「50―50」をクリアし、「54―59」まで数字を伸ばし、日本人初のトリプルスリー(3割、30本塁打、30盗塁)も記録した。ヤンキースの主砲・ジャッジも58本塁打、144打点で2冠王に輝き、打率3割2分2厘をマーク。ドジャースとヤンキースの43年ぶりの人気球団対決で「大谷VSジャッジ」の対決にも注目が集まっている。