SMBC日本シリーズ2024は26日、横浜スタジアムで開幕する。セ・リーグ3位からクライマックスシリーズ(CS)を勝ち上がったDeNAと、4年ぶりにパ・リーグを制したソフトバンクが対戦。DeNAは前回出場した17年の日本シリーズを経験した筒香嘉智外野手(32)が雪辱に自信を見せ、三浦大輔監督(50)は超短期決戦モードでの一戦必勝を誓った。

 26年ぶりの日本一へ、超短期決戦モードでの戦いを挑む。三浦監督は「束となり総動員で目の前の一戦一戦」と7試合ではなく「流れが非常に大事」として、一戦必勝を掲げた。

 指揮官はこの日午前8時30分から兵庫県明石市でドラフト1位の竹田(三菱重工West)に指名あいさつ。午後1時、本拠地・横浜スタジアムでの前日練習開始を目指し新幹線で舞い戻った。次々にグラウンドに姿を現す選手を球団職員約100人が、花道をつくり拍手で出迎え。指揮官はスーツ姿のまま花道をくぐり「うれしいです。皆さんから激励のパワーを頂いた」と気持ちを新たにした。

 ユニホームに着替えて練習を見つめて、思い描いたのは日本シリーズでの戦略。CSでも先発投手を早々に降板させて中継ぎ陣を注ぎ込んだが「それは考えている」と精力的だったこの日同様に、状況次第ではさらに早めに動く覚悟を見せた。

 貯金42のソフトバンクに対し、貯金2でのリーグ3位から「成り上がり日本一」を目指す戦い。前回出場した17年以来7年ぶりの同じ顔合わせに燃えるのは筒香だ。前回は4番、主将として6戦20打数5安打、打率・250、1本塁打、3打点と振るわず2勝4敗で敗れた。だが、「勝ちたいと思っている選手が本当に増えている。だんだん一つになるという感じが出てきている。のまれるとかそういう雰囲気はない」と雪辱への自信を見せた。筒香ら7年前を知るメンバーに助言を受けた主将1年目の牧は「CSと日本シリーズも雰囲気が違うと言われた。体験した先輩に聞きながらやっていきたい」と覚悟を決めた。

 98年以来の日本一へ「全員でやっていく。それしか勝てない」と番長。セ・リーグ初の3位からの日本一への戦いが、いよいよ始まる。(大木 穂高)