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 ◇女子テニス東レ・パンパシフィック・オープン第4日(2024年10月24日 東京・有明テニスの森公園)

 シングルス2回戦で世界ランキング57位の内島萌夏(23=安藤証券)は、第1シードでパリ五輪金メダルの鄭欽文(テイ・キンブン、22=中国)に5―7、0―6で敗れた。第1セットではストローク戦で互角に打ち合うなど五輪王者を苦しめたものの、第2セットは1ゲームも取れず、8強入りを逃した。ダブルス準々決勝では柴原瑛菜(26=橋本総業)、ラウラ・ジーゲムント(36=ドイツ)組が準決勝進出を決めた。

 日本のエースに育ちつつある内島が、五輪女王を相手にその片りんを見せつけた。パワフルなフォアハンドでストローク戦に持ち込むと、第1セットは第4ゲームでブレークし、競り合った。第2セットは力の差を見せつけられたものの、「自分の中では惜しい試合ができた。ボールの質では負けていないと感じたので、自信にしていきたい」と充実感を漂わせた。

 初めて対戦した鄭は今年1月の全豪オープンで準優勝し、パリ五輪では金メダルを獲得。躍進を遂げた同じアジア人からは得るものも多いようで、「(プレースタイルは)自分と似ている。これから目指していく選手になった」と語った。現状での差は「サーブ後の3球目とか、攻撃の速さ」だといい、「自分も速めにしたい」と課題を挙げた。