ドウデュースと武豊騎手(撮影:下野雄規)

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 武豊騎手がドウデュース(牡5、栗東・友道康夫厩舎)で天皇賞(秋)(3歳上・GI・芝2000m)の6年ぶり7勝目を狙う。

 武豊騎手はこれまで天皇賞(秋)に32回騎乗。89年にスーパークリークで初騎乗初制覇。一方、91年には1番人気のメジロマックイーンで1位入線→18着降着という悔しい思いをした。それでも97年にエアグルーヴで2勝目を挙げると、99年にスペシャルウィーク、07年にメイショウサムソン、08年にウオッカ、そして17年にキタサンブラックで勝利。現役最多の6勝を挙げるとともに、歴代最多となる保田隆芳元騎手の7勝にあと「1」まで迫っている。

 そして今年はGI・3勝馬のドウデュースで参戦する。21年の朝日杯FS、22年の日本ダービー、そして昨年の有馬記念の覇者。年が明けて以降の2戦はドバイターフが5着、宝塚記念が6着だが、前者は直線で前が壁になる不利があったので参考外。後者も道悪が堪えたもので決して力負けではない。迎える今回は本領発揮が期待される一戦となる。

 武豊騎手は昨年の天皇賞(秋)でもドウデュースに騎乗予定だったが、レース当日に負傷したため、戸崎圭太騎手に手綱を託す形となった。そして結果は7着。あれから1年、人馬一体の走りで今年こそは頂点をつかみ取ってみせる。