米大統領選、レバノン系著名人がハリス氏支持を表明

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[グランドラピッズ(米ミシガン州) 18日 ロイター] - 11月の米大統領選へ向け一部の著名なレバノン系米国人が18日、連名の書簡で民主党候補ハリス副大統領を支持すると表明した。書簡は、バイデン政権下での米国のレバノンに対する「確固たる」支援が、ハリス氏が勝利すれば継続されると期待していると強調した。

書簡はワシントンの政策集団「アメリカン・タスクフォース・オン・レバノン」のエド・ガブリエル会長が発起人となり、元米下院議員のドナ・シャレイラ、トービー・モフェット両氏や、オバマ政権下で運輸長官を務めたレイ・ラフッド氏のほか、学者や企業経営者、投資家らが署名した。

書簡は、大統領選でハリス氏が当選すれば、レバノンでの戦闘を巡る懸念と政治経済改革の必要性を訴える自分たちの主張が支持されると確信してきたと明言。ハリス氏の見解はトランプ氏とは「極めて」対照的だと指摘したが、両氏の見解の違いについて詳しくは説明しなかった。

さらに「レバノンでは、罪のない人たちの命が失われ、多くの家族は住む場所を失い、まん延する汚職によって世界でも最悪クラスの経済危機に苦しんできた。レバノンをさらに破壊する長期の戦闘にもう耐えられない」と訴えた。

レバノン保健省によると、イスラエルのレバノンへの攻撃により過去1年間で少なくとも2350人が死亡、120万人超が住む場所を失った。レバノンの親イラン民兵組織ヒズボラもイスラエルを攻撃しており、イスラエルの兵士と民間人約50人が死亡している。