俗名・デストロイヤー!?濃厚な肉じゃが&イワシ加工業者の自宅めし:昼めし旅

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ニッポンの「リアルなご飯」にスポットをあて、「あなたのご飯見せてください」を合言葉にリポーターが全国を旅する「昼めし旅〜あなたのご飯見せてください!〜」(毎週月曜〜金曜 昼12時)。その土地ならではのお昼ご飯や人気店、魅力的なご飯を紹介します。
10月1日(火)の放送は、東京都あきるの市と千葉県九十九里町でご飯調査!

【動画】すぐにマネしたい!「昼めし旅〜あなたのご飯見せてください!〜」アーカイブはこちら!

自然豊かな、東京都あきるの市。多摩川の支流の中で最大と言われる秋川渓谷は、都内屈指の紅葉の名所でもあり、見頃になると秋川と紅葉のコントラストを楽しむことができます。
そんなあきる野市で、俳優の野添義弘さんがご飯調査! まずは、農業体験ができる場所を訪ねます。


今回体験させていただくのは、笹本善之さんの畑。笹本さんは、農業の楽しさを多くの人に知ってもらおうと、3年前から自身の畑で農業体験会を始めました。
野添さんも里芋の収穫を体験! さらに、笹本さんと一緒に農業体験会を行っている田中圭吾さんのところでシイタケの収穫体験もさせていただきました。
笹本さんに、いつもの「あなたのご飯見せてください!」と野添さんがお願いしたところ、快諾していただきました。


こちらが、笹本さんのお昼ご飯。笹本さんの里芋、田中さんのシイタケを使って「山形いも煮風うどん」と「山梨ほうとう風うどん」を作っていただきました。これは農業体験会でも振舞われているそうです。
素朴で心も温まるような味に野添さんもほっこり。笹本さんごちそうさまでした。

引き続き、あきる野市でアポなしご飯調査。田園風景の中を歩いていると、農家の天野勝久さん、路代さんご夫婦と出会いました。大根の種まきを終え、自宅へ戻ろうとしていた天野さんご夫婦に例のお願いを…。

「あなたのご飯見せてください」

無事に交渉成立! 「頑張って部屋を片付けます(笑)」とのことで、晩ご飯を見せていただきます。

俗名「デストロイヤー」珍品種で絶品! 自家採れ農家めし



介護の会社を17年間経営していた天野さんは、去年会社を辞め、お父様が持っていた畑で妻・路代さんと野菜作りを始めました。


早速、調理開始! 1品目は「落花生(おおまさり)の塩茹で」。天野さんの畑で実り始めたため、どんな味になっているのか、生の状態から塩茹でし、その出来栄えを確認するそうです。


2品目は、長崎県発祥のじゃがいも・グラウンドペチカを使った「肉じゃが」。皮の模様から、覆面レスラー、ザ・デストロイヤーの俗名がついているこちらの品種。中は美しい黄色で、栗やサツマイモのような強い甘味と深いコクがあります。
グラウンドペチカと豚ひき肉に火を通し、酒・砂糖・醤油で味付け、10分煮込めば完成です!


こちらが、本日の天野さん家の晩ご飯。「肉じゃが」には、ひき肉を使うのが天野さん流。グラウンドペチカは煮崩れしにくいそうで、強い甘味と深いコクが楽しめます。
他にも、自家採れのゴーヤーを使った「ゴーヤーのかつお節炒め」、とろとろの「焼きナス」、赤玉ねぎを使った「鰹のたたき」、自家採れの「シャインマスカット」など、農家さんらしい野菜たっぷりのメニューが並びました。

ご厚意で、野添さんもご相伴にあずかります。「ゴーヤのかつお節炒め」を一口いただき、「ゴーヤとかつお節が合いますね」笑顔でグッドサイン! 「グラウンドペチカの肉じゃが」は、「ホクホクしていますね。普通のじゃがいもより粘り気がある」とコメント。

これからも、ご夫婦でおいしい野菜を届けてください。天野さん、ごちそうさまでした!

魚介のうまみが凝縮! 絶品煮干しそば&イワシ加工業者の自宅めし




続いて、九十久里浜に面した千葉県九十九里町へ。江戸時代からイワシ漁で栄えた漁師町で、魚介類が揃う直売所には、約3000匹のイワシが泳ぐ水槽も。
「イワシ料理が見たい…」と期待に胸を膨らませる長田ディレクターが、アポなしご飯調査スタート!

新片貝漁港を歩いていると、魚の加工業を営む行方一春さんと出会いました。船が到着すると魚の買い付けが忙しくなるということで、早速、例のお願いを…。

「あなたのご飯見せてください」

「私の? お昼に来なよ」と一春さん。無事に交渉成立! 買い付けがひと段落した一春さんと、まずは加工場へ向かいます。


一春さんの加工場は、なんと創業120年以上。水揚げされたばかりのシラスやイワシを釜ゆでした後、せいろに広げて天日干しを行い、煮干しなどを作っています。

加工場の向かいには、二男・孝造さんが5月にオープンしたラーメン店「なかみち」が。約14年間、東京・築地で競り人として働いていた考造さんは、3年前に九十九里町に戻り、父・一春さんから加工業を引き継ぎました。
以前は家業を継ぐつもりはなかったという孝造さん。しかし、帰省するたびに実家の苦労やイワシ加工業の衰退を目の当たりにし、心境に変化が生まれました。


「少しでも九十九里町の煮干しを広めたい」と話す孝造さん。「なかみち」は、良質なカタクチイワシとヒラコイワシ、2種類の煮干しのうま味が凝縮されたこだわりのスープが人気で、このラーメンを目当てに県外からもお客さんが。1日130杯も出るほど大人気!
孝造さんの思いが詰まった煮干しラーメンをいただいたところで、いよいよ父・一春さんのご自宅へ。


リビングに入ると、妻・さち子さんが笑顔で迎えてくださいました。まずは「カタクチイワシの生姜煮」を作ります。
ピカピカに光る新鮮なカタクチイワシの頭を取り、鍋にイワシ、醤油、料理酒を入れて煮込みます。そこに刻んだ生姜と鷹の爪を入れて、味を引きしめます。この時期に獲れるカタクチイワシは、骨が柔らかく食べやすいそうです。


続いて冷蔵庫から取り出したのは、昨晩、塩を振って米酢でしめたサバとまめイカ。サバは包丁で切って盛り付けます。この時期のサバはまだ脂がのっていないため、調味料は少し多めに入れています。


こちらが本日の行方さん家のお昼ご飯。サッパリとした味わいの「カタクチイワシの生姜煮」、「しめサバと茹でたまめイカ」、うまみが凝縮した「焼き魚(カマスの一夜干し)」など、新鮮な魚がたっぷり並びました。

ご厚意で長田ディレクターもご相伴にあずかります。「カタクチイワシの生姜煮」をいただいた長田Dは、「甘辛さに負けない魚のうまみが出ています。おいしいですね〜」と笑顔に。新鮮な「しめサバ」を一口いただくと、「脂がすごいです! 歯ごたえがすごくあって、プリっとした食感」と大感動!

来年、結婚50周年を迎える行方さんご夫婦。これからも夫婦仲良く、お仕事頑張ってください! ごちそうさまでした!