首相官邸(奥)に突っ込んだ軽ワゴン車(中央)(19日午前、東京都千代田区で)=西孝高撮影

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 自民党本部に火炎瓶のようなものが投げ込まれ、首相官邸前に車が突っ込んだ事件を受けて、与野党幹部は19日、一斉に非難の声を上げた。

 石破首相(自民党総裁)は鹿児島県薩摩川内市内での街頭演説で、「民主主義が暴力に屈することがあっては絶対にならない。政府として国民の安全をきちんと守り抜く。暴力に屈しない民主主義を徹底していく」と述べた。

 同党の森山幹事長は「言論が暴力によって封殺されることはあってはならず、民主主義の根幹たる選挙が行われている最中であり、強い憤りを覚えている」とのコメントを発表した。

 立憲民主党の野田代表は静岡県沼津市の街頭演説で、「暴力によって政治活動の自由を威嚇することは、断じて許されることではない」と非難した。国民民主党の玉木代表も三重県四日市市で記者団に、「選挙期間中という民主主義の発露のプロセスの中で、あってはならない蛮行だ」と語った。