【MLB】メッツ 12−6 ドジャース(10月18日・日本時間19日/ニューヨーク)

【映像】ベッツと大谷がハイタッチ…直後“笑劇”の瞬間

 ポストシーズンを楽しみ尽くしているような表情が話題だ。

 ドジャースの大谷翔平投手が「1番・DH」でメッツとのリーグチャンピオンシップシリーズ第5戦に先発出場。一時8点差をつけられたところから3点を追い上げ、ベッツのソロアーチでさらに4点差と迫ると、ベンチの大谷はとびきりの笑顔でハイタッチ。さらにはおどけた表情で味方とじゃれ合うなど、Xでトレンド入りしていた「捨て試合」の雰囲気は微塵も見られなかった。

 最高の“ショウヘイスマイル”が生まれたのは6回表のことだった。この試合、ワールドシリーズ進出に王手をかけていたドジャースは、初回に3点を失うと2回に1点を返すも3回に5失点。4回も1点を返したがその裏に2点を追加されて2−10と、一時は最大8点差をつけられていた。ドジャースにとっては、3勝1敗で迎えたこの第5戦は、残り3試合のうちにあと1勝でリーグ優勝が決まるゲームであり、なおかつ敵地に乗り込んでの一戦であり、次の第6戦は1日空いての本拠地で迎えるということもあり、Xでは「捨て試合」がトレンドに入るほどの試合展開だった。

 そのような状況でも、選手たちは普段以上にこのゲームを楽しんでいるようだ。5回にアンディ・パヘスが3ランを放ち、5−10と5点差として迎えた6回表、先頭のベッツが2試合連続となるソロホームランを放ち、ドジャースの追い上げムードが加速した。一塁ベースを回った直後、ベッツは右手人指し指を高々と突き上げ、二塁ベースを回ると今度は飛び跳ねて雄叫びを挙げ、「まだまだ諦めてねえぜ!」とでも言わんばかりのリアクションでチームを鼓舞した。

 直後、生還したベッツを出迎えたベンチでもみんなが喜びを分かち合う。大谷もノリノリでハイタッチをかわし、見たこともないような笑顔をのぞかせた。さらには、振り返った際にパヘスがいたことに驚いたのか、背筋をピーンと伸ばすおどけた仕草も飛び出すなど、ダグアウトに“捨て試合”の雰囲気は微塵も感じられなかった。

 ベッツのホームランからの一連の光景を目撃したファンは、SNSでも「ベッツ様もホームランでジワジワ追い上げてるー!」「大谷さんごめんやけどベッツに憧れます」「大谷さんは負けてても笑顔だしチームも明るくなるね」「大谷さんとムーキーさんの調子がいいほど嬉しいことはない」と、ドジャースの中心選手2人のリアクションに注目していた。

 しかし、試合はその後、それ以上に点差を詰めることができないまま逆に2点を追加されて6−12で終了。対戦成績は3勝2敗となり、改めてワールドシリーズ進出をかけ、20日(日本時間21日)に本拠地に戻って第6戦に臨む。

(ABEMA『SPORTSチャンネル』)