11位の東農大とわずか1秒差で本大会出場を決め、喜ぶ順大の選手たち(19日)=菅野靖撮影

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 陸上・第101回東京箱根間往復大学駅伝競走予選会(19日・陸上自衛隊立川駐屯地―国営昭和記念公園)――ハーフマラソン(21・0975キロ)のコースで43チームが参加して行われ、各チーム上位10人の合計タイムで上位の10校が来年1月2、3日の本大会出場を決めた。

 1位の立大は3大会連続、2位の専大は2大会ぶりの通過。10番目の枠は順大が獲得し、11位の東農大は1秒差で涙をのんだ。本大会は連覇を狙う青学大などシード10校と、予選会敗退校の選手で編成する関東学生連合の計21チームで行われる。

 「皆が何とか絞り出した1秒だ」。順大・長門俊介監督の両目は真っ赤だった。わずか1秒差での予選会突破を喜びつつ、「まだまだ彼らの良さを引き出せなかった」という悔しさもかみしめた。前回箱根は17位。今季のテーマは「下克上」で、本大会では予選会最下位からの逆襲を目指す。一方、紙一重の11位で敗退した東農大の小指(こざす)徹監督は「悔しいけど、間違いなくもっと強くなる。来年はトップ通過を狙う」と巻き返しを誓った。