とはいえ、顔を気にしないわけではないので相手の顔写真を事前に送ってもらって、好みじゃなければブロックしているのでしょう。

◆LINEを教えたら連絡は来ず、デートは直前でドタキャンされる

由紀子さんは男性から「有料期間が終わるからLINEを教えて」と言われれば応じていました。アプリへの課金をやめると、男性はメッセージのやり取りができなくなるのです。

でもこういうLINE交換したがる男性に限って、LINEを教えたのに連絡はなかったそうです。

由紀子さんの仕事はシフト休みのため、毎週土日に休めるわけではありません。土日休みの人から土曜日のランチに誘われて、シフトを調整して土曜日を空けたのに、会う直前で「予定ができたから日程変えましょう」と言われたこともあったそうです。

こんな風に、相手の都合に合わせて、振り回されてきてました。

◆我慢という“いらない努力”はするのに、自分を高める努力をしない

「別に合わせてるつもりはないですが、土日休みの人の方が多いだろうし、男性は有料だから仕方がないと思っていました」と話す由紀子さん。

相手に合わせなくて良いところは無理して合わせるのに、良い写真を撮るとか、自分のプロフィールを作り込むとか、そういった努力はしていないのが不思議です。

「LINEは教えなくていいし、有料期間が終わるからLINE交換しようってそもそもあちらの都合ですよね。そんな自分の都合を押し付ける人は失礼と思っていいんですよ。

ただし、今は失礼な人しか寄ってこない状態になってしまってるから、プロフィールは直しましょう」

◆デートしやすいプロフィールに、自分の希望も盛り込んで

写真はマッチングアプリの撮影サービスを使って撮り直すことにしました。

自己紹介文には「仕事は介護職で、休みは平日が多いですが希望を出せば土日も休めます。できたら平日夜にお会いできると嬉しいです。出やすいエリアは渋谷、二子玉川、武蔵小杉、横浜あたりです」と書き加えました。

アプリには<会うまでの希望>というプロフィール項目があります。その欄は<通話してから会いたい>にしました。

だいたいのマッチングアプリでは、メッセージを数往復すると通話ができるようになります。通話は15分とか30分とか、制限時間があります。

「平日のデートって誘っていいと思いますか? 初デートがいきなり夜ご飯って私は嫌なんですけど」
「いいですよ。夜だから夜ご飯じゃなくて、カフェでいいんですよ。由紀子さんから提案しましょう」
「え〜、言えるかなぁ」
「だから1回通話の提案をしましょう。話しにくい人なら、会うのをやめていいんですよ」
「自分からどんどん提案した方がいいってことですね」
「そうですよ。情報が少なくて受け身すぎるから、失礼な男性ばかり寄ってきて振り回されるんです」

◆その後の由紀子さんに起こった「変化」

後日、プロフィール写真を撮り直した由紀子さんから連絡が来ました。

「なんか久々に写真を撮ったら老けたなって思って、美容も頑張ろうって思いました。そりゃいい男性が寄ってこないですよね」

ご自身を客観視してからの婚活再スタートを応援したいと思います。

※個人が特定されないよう一部脚色してあります。
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<文/菊乃>

【菊乃】
恋愛・婚活コンサルタント、コラムニスト。29歳まで手抜きと個性を取り違えていたダメ女。低レベルからの女磨き、婚活を綴ったブログが「分かりやすい」と人気になり独立。ご相談にくる方の約4割は一度も交際経験がない女性。著書「あなたの『そこ』がもったいない。」他4冊。Twitter:@koakumamt