漫画「危険な通学路」のカット(南野ななみさん提供)

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 帰宅途中の息子に起こった事件について描いた漫画「危険な通学路」が、Instagramで多くのいいねを集めて話題となっています。

 小学生になり、1人で登下校するようになった息子。見守る母は不安でいっぱいでした。そんなあるとき、帰宅した息子の様子がなんだかおかしく、母が話を聞くと不審者に遭遇したようで…。

自分が同じような被害に遭ったら話せなかったかも…

 この漫画を描いたのは、三兄弟の母である南野ななみさんです。Instagramとブログで、エッセー漫画を発表しています。

Q.漫画を描き始めたのは、いつごろからでしょうか。

南野さん「初めて漫画を描いたのは小学生の頃で、Instagramに投稿し始めたのは2021年の5月からです。育児の様子を記録しようと思って漫画を描き始め、どこかで発表したいなと思って夫に相談したところ、Instagramを勧められました。今では同じようにInstagramで育児漫画を描いている人と仲良くなり、育児以外のことも話せる友達もできました」

Q.このエピソードを漫画にした理由を教えてください。

南野さん「以前から地域の防災メールなどで不審者情報を目にしてはいたのですが、実際に身の回りで、しかもわが子に起こったことで、『こんなに怖いことなんだ』と実感しました。少しでも注意喚起になればいいなという思いもあって、漫画にしました」

Q.時間がたってから息子さんが打ち明けたのは、なぜだと思いますか。

南野さん「息子の気持ちは分かりませんが、もし自分が子ども時代に同じようなことがあったら、やはり話せないかもしれないです。心配をかけたくなかったのかもしれません」

Q.学校の対応に不満はありませんでしたか。

南野さん「当時は気が動転していたので特にありませんでしたが、落ち着いてから考えるとちょっと冷たかったなと思いました(笑)。その後、学校からの注意喚起などはありませんでした」