パルマーの活躍にも期待がかかる Photo/Getty Images

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9月の4試合を3勝1分とし、現在リーグ4位まで上がってきたチェルシー。新監督体制であること、開幕前にMFエンソ・フェルナンデスの差別的チャント問題でチーム内に亀裂が走りかけたことを考えると、チームをまとめたエンツォ・マレスカ監督の手腕は見事だった。

そんなチェルシーはプレミアリーグ第8節で、首位リヴァプールとのビッグマッチを迎える。開幕節ではマンチェスター・シティに力負けしてしまったチェルシーだが、開幕時とはチームの状況が違う。今の状態でリヴァプールとどこまで戦えるかが今後を占うと言ってもよいだろう。

アンフィールドへ乗り込むことになるが、『stadiumastro』のYouTubeチャンネルでマレスカ監督が語ったところによれば、チェルシーは自分たちのスタイルを崩すつもりはないようだ。「アンフィールドは素晴らしい環境だが、我々はそこで自分たちのサッカーをし、ポイントを獲得するように努める」と指揮官は語っている。マレスカが植え付けたポゼッションベースのスタイルが、同じくポゼッションをベースとするアルネ・スロットのリヴァプールにどこまで通用するか、ここが試金石となる。

英『football.london』はポイントをいくつか挙げており、左サイドでモハメド・サラーを抑えられるかどうかを注目点のひとつとして挙げている。マルク・ククレジャが出られないため、おそらくその役割を任されるのはレナト・ベイガであろうと予想されているが、まだ実力未知数なところがあるベイガがどこまでやれるかは確かに注目点だ。あとはアタッカー陣がチャンスをものにできるかどうか。エースのコール・パルマー、最近調子を上げてきたクリストファー・エンクンクが確実に仕事をすることがどうしても求められる。

2021年以来アンフィールドで勝利がないチェルシーだが、もしここでリヴァプールを叩くことができれば、マレスカ・チェルシーの競争力は本物であると証明できる。シティ、アーセナル、リヴァプールの3強がタイトルを争うだろうと予想されている今季のプレミアリーグだが、チェルシーはそこに割って入ることができるだろうか。