3回、ソロを放つ伏見(撮影・中島達哉)

写真拡大

 「CSパ・ファイナルS・第3戦、ソフトバンク−日本ハム」(18日、みずほペイペイドーム)

 14日の練習中に鼻骨を骨折した日本ハム・伏見寅威捕手が「8番・捕手」で出場し、2点を追う三回に意地の一発を放った。

 スチュワートの剛速球を捉えた。真ん中付近に来た球を迷わず強振。白球は一直線に伸び、そのままスタンドに突き刺さった。伏見は球団を通じて「監督直伝ポイント前打法」とコメント。ホームランの直後はベンチで新庄監督がまさか?というような表情を見せて喜んだ。

 伏見は初戦の敗戦後「とにかく4つ勝つことしか考えていない」と奇跡の逆転劇へ、強く意気込んでいた。今季0本塁打の男が、短期決戦で大きな一発。打線は石井が右前打で続くなど2死一、三塁の好機をつくり、万波の中前同点適時打で2−2とした。