最後の打者となり、引き揚げる清宮

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 「CSパ・ファイナルS・第2戦、ソフトバンク7−2日本ハム」(17日、みずほペイペイドーム)

 日本ハムは投打に圧倒されて完敗した。投手陣は3被弾など11安打7失点。打撃陣は三回以降は無得点。じりじりと引き離されて、試合は終わった。崖っぷち。新庄剛志監督は取材対応せず、「ただただあしたは全員で勝ちに行くだけ」とコメントを残した。

 新庄監督は攻撃的オーダーで臨んだ。万波、清宮で1、2番を組み、マルティネス、レイエス、郡司のクリーンアップ。今季2ケタ本塁打を放った5人を頭から並べた。

 初回は万波、清宮の連続二塁打で、ファーストSも含めて初めて先制した。直後に逆転を許したが、二回は下位打線がつながり松本剛の犠飛で1点を返した。だが、五回2死満塁の絶好機にレイエスが凡退。六回1死二、三塁でも後続が倒れたことが響いた。

 選手会長の松本剛は「もちろんみんな悔しがっている」とベンチの表情を明かし「でも落ち込んでいる感じはないのでぶつかっていくだけです」と前を向く。2安打1打点と気を吐き「あしたも自信を持って打席に向かいたい」と胸を張った。

 開幕から全員がヒーローになり、“大航海”を続けてきた。清宮は「ここから勝ったら面白いので、4つ勝つことしか考えていないです」。万波も「短期決戦ですし何が起こるか分からないので1個ずつ返していく」と力強い。新庄体制3年間で育った選手たち。奇跡の4連勝を目指す。