ドジャース・山本由伸投手(26)がメッツとのリーグ優勝決定シリーズ第4戦に先発する。勝てばワールドシリーズ進出に王手をかける一番を前に、16日(同17日)は前日会見に臨み「立ち上がりは大切だと思いますし、先制点が流れを左右することもすごくあると思うので」と立ち上がりをポイントに挙げた。

 パドレスとの地区シリーズでは第1戦の先発を任されるも、3回5安打5失点KO。それでも、背水の覚悟で登板した第5戦では5回2安打無失点と快投し、ダルビッシュとの投げ合いを制した。そこから中5日。現地午後8時8分開始の試合で気温10度前後の寒さが予想されるが「(寒さは)大丈夫。とにかく最高の状態に持っていければ」と前回投球の再現を誓った。

 メッツとは“因縁”がある。昨オフ、二刀流の大谷を除くと投手史上最高額となる12年総額3億2500万ドル(約465億円=契約当時のレート)でドジャース入団を決めた山本だが、メッツはヤンキースとともに最終候補まで残っていた球団だった。右腕は「本当に最後まで決断を迷うようないいチームだなと感じました」と交渉当時を振り返ったが、初対戦の今回はブーイングが予想される。

 相手も球場も違うが、NYは6月7日(同8日)のヤンキース戦で7回2安打無失点と好投した縁起のいい土地だ。本拠地のロサンゼルスとは3時間の時差もあるが「睡眠をとにかくたくさん取る」と“大谷流”の調整で体調はバッチリ。「YAMAMOTO」の名前を再び全米に知らしめる。