飲食店では「ご飯を自動で食器に盛り付けるマシン」や「おにぎりを自動成形するマシン」といった業務用マシンが活躍しています。食品関連見本市「FABEX 関西 2024」の会場で業務用マシンメーカー「不二精機株式会社」のブースを見つけたので、いろいろ話を聞きながらマシンを見せてもらいました。

不二精機株式会社−おにぎりマシン8割強のトップシェアの実績

https://www.fuji-seiki.co.jp/

◆飯盛り達人3 AI

これはAI機能を搭載したご飯自動盛り付けマシン「飯盛り達人3 AI」です。ちなみに、不二精機の別タイプの盛り付けマシンがやよい軒の無料おかわりマシンとして活躍しているそうです。



盛り付けるご飯の量は8段階から選択可能。各段階で何グラムのご飯を盛り付けるかは、マシンの所有者が自由に設定できます。



ボタンに触れずに手をかざすだけで盛り付けできる「さわりまセンサー」も搭載。



食器の重さを自動認識して規定量のご飯を盛り付けるモードも搭載されています。盛り付けの速さは「標準盛付モード」と「高速盛付モード」から選択可能で、200g盛り付ける場合は標準盛付モードで約3.5秒、高速盛付モードで約2.5秒かかります。なお、高速盛付モードでは素早く盛り付けられる代わりに誤差が大きくなるとのこと。担当者は「高速盛付モードは食べ放題サービスなどの誤差が気にならない状況でオススメ」と述べていました。



ご飯の出口にはホグシローラーが搭載されています。



ホグシローラー部分はヒーターで囲まれており、ローラーに残ったご飯も保温できます。



飯盛り達人3 AIにはAIを用いた「盛付け学習機能」が搭載されており、米の品種や炊き加減の違いによって生じる誤差を吸収できるそうです。



また、ご飯の残量が10段階のランプ表示で分かるのも大きな特徴だそうです。



◆おにぎり達人

「おにぎり達人」は職人が手で握ったような「ふっくらしたおにぎり」を自動でにぎれるマシンです。



おにぎり達人は客に製造工程を見せることを前提とした設計で、「ご飯に注文通りの具を入れる様子」を見せることが可能。



また、「おにぎりを握る部分」は上から中身を観察できる透明素材で覆われており、おにぎりが作られる過程を最後まで見届けられるようになっています。



おにぎり達人でおにぎりを作る一部始終を記録した動画が以下。

自動おにぎりマシン「おにぎり達人」でおにぎりを作る様子 - YouTube

完成したおにぎりを食べてみると、口に入れた瞬間にほろっと崩れる職人技のおにぎりに仕上がっていました。



◆卓上シャリ玉成形機VI

これは寿司のシャリ玉を自動で作れるマシン「卓上シャリ玉成形機VI」です。



卓上シャリ玉成形機VIは「シャリ玉を1個とったら、瞬時に次のシャリ玉を作る」という仕組みで、常にシャリ玉を切らさずに寿司を作れます。卓上シャリ玉成形機VIからシャリ玉が出てくる様子は、以下の動画で確認できます。

「卓上シャリ玉成形機VI」でシャリ玉をどんどん作る - YouTube

工具不要でカバーを外して内部を洗浄可能。また、型を変更することで多様な形状のシャリ玉を作れます。



◆小型パスタ機II

小型パスタ機IIは、真空チャンバーを搭載したパスタマシンです。



操作パネルには「真空」というボタンが並んでいます。



真空状態で粉をミキシングすることで、小麦粉内の気泡が除去されて水分がしっかり浸透するそうです。



なお、不二精機のマシンの詳細は以下のリンク先で確認できます。

製品紹介・サポート|不二精機株式会社−おにぎりマシン8割強のトップシェアの実績

https://www.fuji-seiki.co.jp/product