4回、オースティンを三振に打ち取り吠える菅野(撮影・佐藤厚)

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 「JERA CSセ・ファイナルS・第2戦、巨人1−2DeNA」(17日、東京ドーム)

 リーグ王者の巨人がDeNAに痛恨の連敗。アドバンテージを含め、これで1勝2敗となった。

 2戦連続でロースコアの展開。先発の菅野が、7回6安打2失点と粘りの投球を見せると、バルドナード、ケラーも無失点リレーで反撃を待った。好調DeNA打線を相手に、毎回のように走者を置きながら5併殺。CSでの新記録を達成したが、攻撃はリズムを掴むことができなかった。

 試合後、阿部監督は「ずっとこうだと思うよ、うん」とロースコアの展開に言及。六回、待望の得点は岡本和の適時打だったが「あれしかないという点の取り方。何を言っても仕方ない。まず一個勝てるように」とうなずき「俺がここで文句を言ったってやるのは選手だしね。俺が代打でいきたいくらいだけど」と苦しい胸の内を明かした。

 これで数字上では1勝2敗。仮に第6戦までもつれることになれば、戸郷が中4日で先発に回る可能性が高い。それでも菅野は「最終戦も、最後までもつれたら僕も投げる準備をしていく。最後までしっかり準備して、気持ちは切らさないようにやっていきます」とリリーフ待機に回る覚悟。杉内投手チーフコーチも「やる気だね。じゃあ準備させましょう」と背中を押した。総力戦で日本シリーズ進出を勝ち取る。