北大西洋条約機構(NATO)のルッテ事務総長=16日、ブリュッセル(AFP時事)

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 【ブリュッセル時事】北大西洋条約機構(NATO)国防相会合が17日、ブリュッセルで開幕した。

 2日間の日程で、NATOの防衛強化のほか、ロシアの侵攻が続くウクライナへの軍事支援や同国が発表した「戦勝計画」などを議論。日本を含むインド太平洋地域のパートナー国との協力拡大についても協議する方針だ。

 NATOは今回の国防相会合に、日本と韓国、オーストラリア、ニュージーランドの4カ国を初めて招待。日本からは中谷元防衛相が出席した。

 ウクライナのゼレンスキー大統領が示す戦勝計画には、NATO加盟交渉が含まれている。ルッテ事務総長は16日の記者会見で、ウクライナの将来の加盟を「確信している」と強調。一方で「私には今、(加盟への)道筋を正確に描くことはできない」とも述べた。

 また、「インド太平洋の安全保障上の脅威は、欧州で起きていることと関連している」と指摘。パートナー4カ国も参加する会合では、防衛産業や技術革新といった分野での連携について話し合いたいと意欲を示した。