6本で96万円の値がついた「初物」の丹波篠山産マツタケ(兵庫県丹波篠山市で)

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 秋の味覚の代表格、丹波篠山産マツタケの今季の初競りが14日、兵庫県丹波篠山市の丹波篠山市場で開かれ、「初物」は6本1組(計193・5グラム)が96万円で落札された。

 丹波篠山のマツタケは江戸時代、将軍に献上されたこともあり、高級食材として知られる。同市場によると、入荷は猛暑と少雨の影響で昨年より3日、例年に比べて約2週間遅かったが、香りや大きさはよく、虫食いもほとんどないという。

 初物は市中部の山で採れた長さ5〜13センチ、かさの直径2〜5センチの6本で、地元の老舗料理旅館「近又」が競り落とし、キロ単価に換算して496万円の高値がついた。2番手のマツタケ(1本84・5グラム)も同旅館が80万円で落札した。

 料理長の吉村規嗣さん(38)は「鮮度も香りもすばらしい。焼きマツタケや土瓶蒸しにして提供したい」と話していた。