グラウンドでの練習を終え、石原(右)と引き揚げる森(撮影・市尻達拡)

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 広島・森翔平投手(26)が15日、今秋のテーマを“限界突破”と位置付けた。今季1勝に終わった悔しさを糧に、秋季練習から技術練習に加えてフィジカル強化も並行していく構え。マツダスタジアムでの調整を終え「しっかり追い込んで乗り越えられるように、トレーニングしていきたい」と目をギラつかせた。

 かねて新井監督が秋季練習と秋季キャンプでの練習量増を明言。左腕は「フィジカル強化にあてる時期なので重点的に。ウエートだったりは(課される)以上にやれるように」と自らの肉体をいじめ抜く。

 今季初登板は8月9日・阪神戦。1軍では5試合に先発して1勝3敗だった。例年、春先に状態が上がらない傾向を踏まえ、「春が全然ダメ。フルに投げられることを目指さないと。そのために秋、冬と取り組んでいきたい」とシーズン序盤から力を発揮できる土台を整える。

 同時に傾斜を使った投球練習や遠投など、継続してボールを投げる感覚も養う。「やれる時にやっておかないと(後々)できないと思うんで」と森。“NO LIMIT”の精神で、先発としての一本立ちを目指す。