ユーロドルは1.09ドルちょうど付近での狭い範囲での上下動が続いている。ドル買いの動きは一服しているものの、ユーロドルを買い戻そうという意欲には乏しく、1.0875ドル付近に来ている200日線を試す雰囲気は継続している状態。

 市場は今週17日木曜日のECB理事会での利下げを確実視しているが、今回の利下げは段階的な利下げへの移行と広く見られている。今後数回の理事会でも利下げを行う可能性が高く、それらは保険的な利下げと見るべきだとの指摘も出ている。

 ユーロ圏最大の経済大国であるドイツは明らかに景気低迷に苦しんでいる一方、ユーロ圏のその他の国々は成長と労働市場の面で非常に回復力がある。

 米大統領選挙はトランプ前大統領が再任なら、その後の関税のリスクをはらんでおり、欧州企業の投資意欲にとって最大のリスクとなっている。一方、中国の景気刺激策は欧州の製造業の回復につながる可能性はあるとも述べている。

EUR/USD 1.0902 EUR/JPY 162.73 EUR/GBP 0.8333

MINKABU PRESS編集部 野沢卓美