資料:国会議事堂

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あす(15日)公示される衆議院の総選挙は、新たな区割りで行われる初めての選挙になります。

区割りの変更により今回から周南市全域が含まれることになった山口2区。

結果を大きく左右する新たな大票田での支持獲得に向けた動きを取材しました。

去年4月。父の引退を受け出馬した新人の岸信千世さんと元法務大臣の平岡秀夫さんによる補欠選挙は、岸さんが勝利しました。

しかし、その差はわずか5700票余りでした。

こちらが、去年の補欠選挙までの山口2区。

エリアは周南市の熊毛地域や下松市から東側で、最も有権者が多いのは岩国市でした。

今回の衆議院選挙から適用される新たな区割りでは、周南市の全域が2区に加わります。

有権者数は10万人増え、およそ37万6000人。

最も人口が多いのは周南市となりました。

新しい山口2区で行われる今回の選挙でも岸さんと平岡さんの一騎打ちになるとみられています。

両陣営は新たな大票田である周南市を重要視。

それぞれ補欠選挙後に周南市内に事務所を開設し、地域の行事への参加など、積極的に活動を展開してきました。

岸さんは、旧・山口1区選出の自民党の衆議院議員から実質的な「引継ぎ」を受けました。

きのう(13日)は周南市の今宿小学校で開かれた地域の運動会であいさつ。

市内の企業や夏祭り、敬老会なども積極的に訪れ、知名度の向上を図っています。

(岸信千世氏 周南・きのう)
「(周南で)力を入れてきたのは地域の皆さま方と直接お会いして、直接お話しする、そして直接お話を聞くことを中心にやってきた。最後の最後まで、ギリギリまで、ひとつひとつ皆様にご挨拶して回る」

政権交代を目指す立憲民主党も、この選挙区に力を入れています。

去年以降、当時の泉代表や岡田幹事長が周南市に入り、支持を訴えてきました。

平岡さんは11日、徳山駅前で演説し、自民党のいわゆる「裏金問題」などを批判しました。

(平岡秀夫氏 周南・11日)
「(周南は)これまで選挙区ではなかったので、新たに選挙区に入ってきた地域として、皆さんとたくさん交流したいと思って活動を重ねてきた。いろいろな形で皆さんにアプローチしていきたい」

山口2区の結果を大きく左右することとなった周南市。

有権者はどのような選択をするのでしょうか。