ロンドで存在感を示す長友。写真:サッカーダイジェスト

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 2024年10月13日、北中米ワールドカップのアジア最終予選を戦う日本代表が15日のオーストラリア戦に向けて全体練習を実施。そのトレーニング後、囲み取材に応じた長友佑都にダイレクトに訊いてみた。

「9月の連戦に続き、サウジアラビア戦はメンバー外になりました。正直、胸中穏やかではないと思います。それでも今日の練習みたいにチームを盛り上げている姿を見ると、そう簡単にできない行為に映ります。どのようなスタンス、心境で練習に取り組んでいますか」

 すると、長友は「誰もできないからこそ僕が代表にいると思っています」と即答。そして、次のように続けた。

「もちろん、選手として出たい気持ちは強いです。この前のサウジ戦、自分がピッチに立っているかのように君が代を聴いて身震いしたというか、やってやるぞという気持ちになったので出場したかったのですが、あくまで僕の目標は次のワールドカップにあります」

 
 5大会続けてワールドカップのメンバーに選ばれる。そこがひとつの目標だと長友は断言したのだ。

「まずそのためにはチームが勝たないといけないし、ワールドカップに出場しないといけない。このチームを勝たせないといけない、どんな役割でも。自分の目標や夢を叶えるために、今はどんな立場でもチームのために戦いたいです」

 胸にグッと突き刺さる言葉である。やはり長友は今の日本代表に“不可欠な選手”だ。

取材・文●白鳥和洋(サッカーダイジェストTV編集長)

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