1回、山田は中前打を放つ(撮影・和泉玲香)

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 「フェニックス・リーグ、日本ハム4−9阪神」(12日、SOKKENスタジアム)

 阪神・山田が成長の跡を見せた。フェニックス・リーグに向けて宮崎入りする前に「打撃の成績を上げたい」と宣言していた通り、3安打1打点。和田2軍監督は「徐々に状態が上がってきている。考え方のレベルも内容も」と称賛した。

 1点を勝ち越して、なお九回1死満塁。「積極的に打つ」というテーマで、内角高めに浮いた直球を左前に鋭くはじき返す適時打とした。前打席の八回1死二塁も三遊間を破る左前打を放っており、「4、5打席目は良かった」とうなずいた。

 それでも反省も忘れなかった。三回2死一塁と六回1死一塁は低めのボール球に手を出して空振り三振。「もっとちゃんと工夫してやらないとダメ。打ちにいきながらボール球は止まれるように」と振り返った。

 シーズン中に試行錯誤していたスイングは原点に立ち返った。ウエスタン・リーグ最終戦だった静岡遠征は鳴尾浜に残留し、過去の打席を振り返るきっかけとなった。「手首が柔らかいのが特徴なので」と手首を固めずにしなやかに打つ事を意識。「しっくりきている」と結果を出した。

 13日のロッテ戦は仙台育英時代に本塁打を記録したひなたサンマリンスタジアムで行われる。いいイメージを持ち、思い出の球場でさらに打撃に磨きをかける。