サウジアラビアに快勝を飾った日本代表。写真:梅月智史(サッカーダイジェスト写真部/現地特派)

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[北中米W杯アジア最終予選]日本 2−0 サウジアラビア/10月10日/キング・アブドゥラー・スポーツシティ・スタジアム

 日本代表は現地10月10日、北中米ワールドカップ・アジア最終予選の第3節で、サウジアラビアと敵地ジッダで対戦。2−0で快勝を収めた。

 14分に見事な連係の崩しから鎌田大地のゴールで先制すると、81分にCKから途中出場の小川航基がヘディングシュートを叩き込む。何度かピンチはあったものの、安定していた守備陣の奮闘で凌ぎ、過去3戦3敗だった難敵とのアウェー戦をモノにした。

 この一戦で公式のプレーヤー・オブ・ザ・マッチには、先制点を決めた鎌田が選出された。

 ただ、個人的にその賞に推したい選手がいる。MFの守田英正だ。ピッチに2人いるんじゃないか、と思わせるぐらい、どこにでも現われたのだ。

 例えば、鎌田の先制点の場面ではゴール前に顔を出し、三笘の折り返しをヘッドで落として、アシストしてみせた。

 29歳のMFは、前節のバーレーン戦でも2ゴールをマークしている。攻撃的なスタイルのスポルティングに移籍してからより磨きがかかった前線に絡むプレーは、いまや日本代表の武器のひとつだ。
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 敵陣のボックス内にいたかと思えば、自陣のゴール前で身体を張ってシュートブロック。中盤の潰しやビルドアップに絡むプレーも見事だった。

 驚きを感じるのは、これだけ広範囲に渡ってプレーしながら、「ものすごく走っている」印象を与えない点だ。それだけ無駄走りをせず、流れを読み、的確なポジショニングをしているからだろう。

 今予選14得点0失点で3連勝の森保ジャパン。その心臓とも言える存在がこの守田なのだ。

取材・文●江國森(サッカーダイジェストWeb編集部)