柳葉敏郎(21年10月撮影)

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俳優柳葉敏郎(63)が11日、フジテレビ系「ぽかぽか」(月〜金曜午前11時50分)に生出演。ドラマ「踊る大捜査線」シリーズで共演したドリフターズリーダーで俳優いかりや長介さんとの思い出について語り涙ぐんだ。

映画のラストシーンで事件が解決して去って行く青島警部補(織田裕二)の後ろ姿について語る室井慎次がセリフの最後で「なんてな」といかりやさんの演じる和久さんをマネしたひと言をVTRで流した。このシーンについてMCハライチ澤部佑(38)から「柳葉さん、このシーンは?」と尋ねられた。

柳葉は声を震わせて「覚えてますね…うーん、室井という男は、和久さんから教わったこと、青島から知らされたこと、ってことはすごく大きなことで…う〜ん、なんかすんませんね、思い出しちゃって…室井の中でもそうなんですけど、僕の中でも、いやりやさんという存在がものすごく大きかったので、この作品の中では…もちろん、室井の中では和久さんという人の存在はなくして後の室井がないので…スゴいなぁ」とVTRの場面を選んだ22歳のADイトウ君を見つめて感謝の言葉を述べた。

澤部はスタジオフロアで仕事をしながら目に涙をためているイトウADを見て「なんか、泣きそうじゃねーか、イトウ君も」と声をかけた。MC神田愛花(44)から「ご自身の提案じゃなかったんですか、最後和久さんのセリフを入れたい、っていうのは」と質問されて「それは台本にあったと思うんだ。ただ、言い方をどうしようか、って悩んだのを今思い出した」と語った。澤部から「現場でいかりやさんにお言葉いただいたり、支えられたところは大きかったですか」と問われて「大きかったですね。湾岸署の人たちは向こうの方で楽しくやるわけですよ。室井はそこに登場するんだけど、そこにはやっぱり入れないんですよ。あのセットの片隅の階段のところでこうやって」と身をすくめてみせて「そこにいかりやさんが、あるときツカツカと寄ってきてくださって『おお、室井さんよぉ〜、室井さん、大変だよなぁ』というところから始まるんですよ、会話が」といかりやのモノマネをしながら思い起こした。

柳葉は「『柳葉くんはあれか、競馬をやるらしいな』そんなたわいもない会話を…してくれるんですよ」と声をつまらせ、瞳をうるませた「もう、どんだけ、うれしさとやすらぎがあったか…うーん、ごめんなさい、ごめんなさい」と閉じていた目を開いて周囲に謝った。柳葉は「これはさすがに…なりましたね」といかりやさんに対して言葉にならない感謝を口にした。