(L-R): Alexei Shostakov/Red Guardian (David Harbour), Ghost (Hannah John-Kamen), Bucky Barnes (Sebastian Stan), Yelena Belova (Florence Pugh), and John Walker (Wyatt Russell) in Marvel Studios' THUNDERBOLTS*. Photo courtesy of Marvel Studios. © 2024 MARVEL.

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いまや、バッキー・バーンズは(MCU)最長の登場歴をもつキャラクターのひとりだ。『キャプテン・アメリカ』シリーズでキーパーソンを務め、『アベンジャーズ』シリーズに進出、「ファルコン&ウィンター・ソルジャー」(2021)では単独シリーズも製作されるなど、サミュエル・L・ジャクソン演じるニック・フューリーに匹敵するほどの役回りである。

もっとも、バッキーがスクリーンに戻ってくるのは『アベンジャーズ/エンドゲーム』(2019)以来5年ぶり。映画『サンダーボルツ*』は、MCUのアンチヒーローやはぐれ者たちが政府の招集を受け、チームを組んで任務に挑むというストーリーだ。今回のバッキーは、この寄せ集め集団のリーダーを担う。

演じるセバスチャン・スタンは、「彼(バッキー)との関係がこうなるとは、まったく予想していませんでした」と英に明かす。「だけど、とても面白いキャラクターが集まっているし、それぞれが新たな面を引き出している。(バッキーは)最初は認めたくないかもしれないけれど、彼らとはうまく合うことに気づくのだと思います」

以前、セバスチャンは『サンダーボルツ*』のバッキーについて「彼は今、とても楽しい場所にいます。僕が思うに、ここが正しい居場所なのでしょう」と。今回のコメントもこれと響き合うものだが、興味深いのは、セバスチャンが自らの変化とバッキーの進化を重ね合わせているところだ。

「何年経っても、彼(バッキー)をまた演じられるのは楽しいこと。僕自身が人間として成長しているから、キャラクターも成長する。[中略]彼が常に進化していくところが僕は大好きで、だからいつも新しい表現を探したいんです。」

MCUに参加するかたわら、セバスチャンは作品ごとに多種多様な役柄に挑み、常にその領域を拡張しようとしてきた。『アイ,トーニャ 史上最大のスキャンダル』(2017)の暴力夫、『ラスト・フル・メジャー 知られざる英雄の真実』(2019)の国防総省調査員、『悪魔はいつもそこに』(2020)の汚職保安官をはじめ、最新作『アプレンティス:ドナルド・トランプの創り方』では若き日のトランプを演じる。こうした仕事の数々を反映できるのも、バッキーというキャラクターの面白さなのだろう。

『サンダーボルツ*』の監督を務めるのは、「BEEF/ビーフ」のジェイク・シュライアー。気鋭監督との初タッグで、今度はどんな一面を見せてくれるのか。セバスチャンは「楽しんでもらえるはず。皆さんに面白がってもらえる映画になったと思います」と自信をにじませた。

映画『サンダーボルツ*』は2025年GWに日本公開予定(2025年5月2日US公開)。

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