BE:FIRST『2:BE』

写真拡大

 9月21日、22日、23日、神奈川・Kアリーナ横浜にて、BE:FIRSTやMAZZELが所属するBMSGアーティストが全員参加するフェス『BMSG FES'24』が開催された。同公演はBMSG所属アーティストが一堂に会するとあって3日間で計12万人を動員し、大盛況で幕を下ろした。その公演中、BMSG3組目のボーイズグループを結成するためのオーディションプロジェクト『THE LAST PIECE』の開催をサプライズで発表。BE:FIRST、MAZZELに次ぐボーイズグループの誕生はそう遠くなさそうだ。先輩グループにならって、自分たちの個性とBMSGらしい高いクオリティを武器に存在感を示し、羽ばたいていくであろうグループの誕生が待ち遠しい。

(関連:【画像あり】『BMSG FES'24』所属アーティスト全員集結で過去最大規模3日間6公演で12万人を動員 ライブ写真を公開

 そんなまだ見ぬ新たなボーイズグループの先輩、同志、目標となるのがBE:FIRSTである。事務所初のボーイズグループであること、様々な記録を樹立したり、新たなチャレンジを次々と成功させていることからも、BE:FIRSTがBMSGを牽引する存在の1組であることは間違いない。しかし、BE:FIRSTそのものにはリーダーがおらず、メンバーの誰か1人が引っ張っていくのではなく、全員で力を合わせながら背中を押し合い成長していくタイプのグループだ。それは彼らが誕生するきっかけとなったオーディション『THE FIRST』(日本テレビ系/Hulu)の時から変わっていない。

 だが、BMSGという大きな括りで見ると、BE:FIRSTが先頭に立っていることは事実だ。『BMSG FES'22』のMCで、SHUNTOは「僕たちじゃなきゃできない挑戦をやっていくので、僕たちについてきてください」と語っていた。その言葉どおり、様々な垣根を越えたコラボレーションやデビュー3年目以内でのドーム公演の開催、海外でのパフォーマンスなど、BMSGのミッションとして掲げられている「才能を殺さないために」を実現していくかのように、環境を活かしながら7人の才能溢れるメンバーたちは躍進し続けている。その姿はまさにBMSGの精神を象徴していると言えそうだ。

 また、BE:FIRSTメンバーも所属事務所であるBMSGを思う気持ちは相当に大きい。『BE:FIRST LIVE in DOME 2024 “Mainstream - Masterplan”』でのMCを振り返ってみると、「周りからは『早いね』って言われたけど、これぐらいのスパンでドームに行かなきゃ日高(光啓/SKY-HI)さんがBE:FIRSTを作った意味がないという責任を感じていた」(MANATO)、「BESTY(ファンの呼称)はもちろん、日高さん、BMSGのスタッフ、関係者のみなさんに支えられたおかげです。まだまだ俺らは先に進みます。『それは奇跡だよ』って言う人がいたとしても、こいつらは必然的にここに立ってるって証明する」(JUNON)など、口々にBMSGの代表取締役CEOであるSKY-HIに対する感謝の言葉を述べていたのである。

 以前、SKY-HIは「アーティストとして有名になっていくと、当然自分たちが有名になってきているという自覚が出てくる。そのときにどこにテンションが高まるかは、人それぞれ。正直、みんながお金や功名心優先になるなど、変な方向に行かないようにしないといけないな、という怖さもありました。でも、蓋を開けてみれば、彼らの『こうありたい』は『音楽』に全力で向かっている」(※1)と語っていたことがある。BE:FIRSTがこういった状態であるのも、それぞれが好きに音楽ができる環境がBMSGにあり、その環境で輝ける素質をBE:FIRSTが持っていたからだろう。つまり、BMSGが成長していくことがBE:FIRSTの成長へ、BE:FIRSTの成長がBMSGの成長へつながっているのではないだろうか。次々と新たな一手を打ってきたBMSGと、それを象徴するグループであるBE:FIRST。一心同体である彼らの成長は止まらなさそうだ。

※1:https://xtrend.nikkei.com/atcl/contents/18/00592/00098/

(文=高橋梓)