少なくとも8人が死亡したポケベル爆発事件に続いて、レバノンでトランシーバーが爆発して14人以上が死亡、450人以上が負傷する事態が発生しました。ポケベルの爆発と同様、単なる事故ではなく、シーア派イスラム主義の武装組織・ヒズボラの構成員を狙った攻撃だとみられます。

14 dead as Hezbollah walkie-talkies explode in second, deadlier attack | Ars Technica

https://arstechnica.com/security/2024/09/14-dead-as-hezbollah-walkie-talkies-explode-in-second-deadlier-attack/



Live Updates: More Wireless Devices Explode in Lebanon in Second Attack - The New York Times

https://www.nytimes.com/live/2024/09/18/world/israel-hezbollah-gaza-hamas

Second wave of explosions hits Lebanon a day after pager attack | AP News

https://apnews.com/article/lebanon-israel-exploding-pagers-hezbollah-syria-ce6af3c2e6de0a0dddfae48634278288

More Hezbollah devices explode as second wave of blasts rock Lebanon - The Jerusalem Post

https://www.jpost.com/breaking-news/article-820703

Israel detonates Hezbollah walkie-talkies a day after pager attack

https://www.axios.com/2024/09/18/israel-detonates-hezbollah-walkie-talkies-second-wave-after-pager-attack

現地時間の2024年9月18日15時30分頃、レバノンとシリアの全土でポケベルが爆発して少なくとも8人が死亡、2700人以上が負傷するという事件が発生しました。負傷者の多くはヒズボラの構成員であるとみられています。

ポケベルの同時爆発で8人が死亡し2700人以上が負傷する事件が発生 - GIGAZINE



レバノンの保健省によると、ポケベル爆発攻撃が起きた翌日、新たな爆発攻撃が起き、少なくとも14人以上が死亡、450人以上が負傷しました。新しい攻撃ではヒズボラの構成員に支給されたトランシーバーが爆発したそうです。爆発したトランシーバーの少なくとも1台は、ポケベル爆発攻撃の被害者の葬儀中に爆発したことが確認されています。

The New York Timesの報道によると、爆発があった葬儀場では人々がパニックに陥ったと報じられています。また、携帯電話の電源を切ってバッテリーを外すような呼びかけもあったとのことで、テクノロジーメディアのArs Technicaは、こうした呼びかけが「次に何が爆発するかわからないというレバノンの現状をよく表している」と述べています。

The New York Timesの調査員であるChristiaan Triebert氏は、「ベイルートとレバノンの他の地域で新たな一連の爆発が報告されており、今回はICOMの通信機器が爆発しているようだ」とポストしています。





AP通信は「水曜日、ベイルートとレバノンの複数の地域でトランシーバーと太陽光発電装置が爆発しました」と報道。レバノンの国営通信社によると、レバノン南部で太陽光発電システムが爆発し、少女がひとり負傷したそうです。

現地メディアのThe Jerusalem Postは、「非公式の報告によれば、iPhoneやビデオカメラ、IC-V82無線機(ICOM製の2014年に販売中止となった無線機)なども爆発しました。別の未確認の情報では、ヒズボラは工作員に対して通信機器から距離を置くように指示したそうです。さらに非公式の報道によると、ヒズボラは構成員に対してリチウムイオンバッテリーを内蔵した機器やインターネットに接続された機器を処分するように指示したとも伝えられています。他の未確認の報告では、太陽エネルギー貯蔵用のリチウムイオンバッテリーが爆発し、いくつかの家屋で火災が発生したと伝えられています」と報じています。

Axiosは独自の情報源からの情報として、「トランシーバーはイスラエルの諜報機関によって事前に仕掛けられ、その後、民兵の緊急通信システムの一部としてヒズボラに届けられました」「2回目の爆発攻撃を実行するという決定は、ヒズボラがポケベル爆発について調査すれば、トランシーバーのセキュリティ侵害が明らかになる可能性が高いという判断によるものです」と報じています。