SONORE、USB-DACをネットワークプレーヤー化する高性能ユニット
opticalRendu Deluxe
トップウイングサイバーサウンドグループは、米SONORE(ソノーレ)ブランドの新製品として、USB-DACなどと組み合わせて使用するネットワークトランスポート「opticalRendu Deluxe」、および「Signature Rendu SE optical Deluxe」の2機種を9月17日に発売した。価格は、opticalRenduが286,000円、Signature Renduが880,000円(受注生産)。
手持ちのUSB-DACと、SONORE製コンバーター「opticalModule Deluxe V3」(別売)の間に組み込むことで、USB-DACをネットワークオーディオ対応にするアイテム。どちらのモデルも、オーディオ再生に特化した独自OS「Sonicorbiter」を搭載するRenduシリーズの最新モデルとなっており、opticalRenduは中核、Signature Renduはフラッグシップと位置付けている。
Signature Rendu SE optical Deluxe
Sonicorbiter OSのバージョンは2.9。OSの更新に合わせてハードウェアも最適化することで、CPUの処理負荷を抑え、ノイズフロアを低減させた。
また、信頼性で定評のあるBroadcom製ネットワークICを採用し、回路を全面的に刷新。新たなクロック回路方式、各パーツを繋ぐ信頼性の高いパターン設計を行ない、実装している。
opticalRendu Deluxeの背面
opticalRenduには、11個の高品質超低ノイズのレギュレーター、2つの単一周波数超低ジッターFemtoクロックを搭載。Signature Renduでは、日本仕様の特注トランス、大容量のMundorfコンデンサを用いたリニア電源とすることで上位モデルとしてのオーディオグレードを備えている。
またSignature Renduでは、余裕のある筐体を生かし、トランスは離して設置し、合金シールドで分離。トランスの磁束漏れによる他基板への影響を最小とした。これらのトランス/基板は、一般的なコネクタ接続ではなく、電気抵抗、長期安定性に優れたはんだ付け、接点保護を行なった銅合金製ネジ端子によって接続。合わせて、内部配線にはテフロン絶縁体の極太銀メッキ線を用いるなど、アッセンブリー上の細やか点にも万全な配慮が尽くしたという。
Signature Rendu SE optical Deluxeの背面
どちらのモデルも、SFPポートを備え光LANをサポート。「LANケーブル通信ではパルストランスを用いた絶縁を行なっているが、低周波、高周波ノイズを完全に取り去ることはできない。光LANを使ったオプティカル・アイソレーションでは、光ファイバーケーブルにより物理的結合を完全に切り離すことができる」としている。
対応フォーマット、およびプロトコルの仕様は共通。フォーマットはPCM 44.1kHz~768kHz、DSD 64~DSD 512(Native,DoP)、ネットワークプロトコルはDLNA/OpenHome、Roon RAAT、Spotify Connect、HQ Player NAAをサポートする。
外形寸法/重量は、opticalRenduが11×11.2×3cm(幅×奥行き×高さ)/266g、Signature Renduが320×268×68mm(同)/4.7㎏。