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香川県内に住む50代の男性が、SNS上で金の取引に勧誘され、3150万円をだまし取られました。警察が「SNS型投資詐欺事件」として調べています。

詐欺被害にあったのは、香川県に住む50代の男性です。

警察によりますと、男性は今年7月1日頃、男性のFacebookに女性をかたる者からダイレクトメッセージが送られたあと、LINEでのやりとりに移行し「金の短期取引」に勧誘されました。

相手から指定されたサイトで「指示に従って金の売買を行うと利益が出る」と伝えられたことから、7月12日に男性が、運用資金として10万円を指定された日本人名義の口座に振り込むと、利益として約4万円が被害者名義の口座に返金されたといいます。

最初は利益が出ていたけれど…それは詐欺の手口です

その後、7月23日から8月29日にかけて、金の運用資金として男性は、その都度相手から指定された「日本人名義」「外国人名義」「法人名義」の口座に合計2320万円を振り込みました。

サイト上で、被害者の資産が1億5000万円くらいまで膨れ上がったため、男性が相手に運用資金の返還を求めたところ、「税金を暗号資産で払わなければならない」などと伝えられ、指示を受けながら暗号資産の国内および海外取引所でユーザー登録し、9月3日から4日にかけて、指定されたアドレスに合計830万円相当の暗号資産を送信し、被害にあったということです。

今月上旬、男性が運用資金の返還を求めたところ、手数料などを執拗に要求してきたことから詐欺と気づき、警察に届け出たものです。

詐欺を見破るポイントは?

警察は、「振込先として個人名義の口座を指定された」「振込先の口座は振り込みのたびに変わる」場合は、詐欺を疑ってほしいと呼びかけています。

また、「『最初は実際に利益が出る』『チャート上は利益が出ている』ことは詐欺の手口の一つです。少しでも怪しいと感じた場合は、警察や知人に相談してください」としています。

香川県警によりますと、今年1月~8月末までの「SNS型投資詐欺」の被害額は14億7000万円余りと、被害額は昨年より約10億円増えているということです。