とちぎテレビ

那須町にある動物園「那須どうぶつ王国」は17日、特別天然記念物で絶滅危惧種のニホンライチョウのひな2羽を野生復帰させるため、長野県の中央アルプスに向け移送しました。

移送されたのは、那須どうぶつ王国でことし7月にふ化したオスとメスのひな1羽ずつです。これは環境省と日本動物園水族館協会が取り組むライチョウ保護増殖事業で、那須どうぶつ王国で人工ふ化させたライチョウのひなが野生復帰するのは今回が初めてとなります。

ひなは17日に施設で体重を量ったほか、屋外にある飼育場で散歩をしたりえさをついばむなど元気な様子を見せその後、飼育員によって丁寧に箱の中に入れられました。

2羽のライチョウは車内の温度が20℃以下に保たれた乗用車に載せられ、午前7時過ぎ職員に見送られながら中央アルプス駒ヶ岳へと向かいました。

2羽は長野県大町市の大町山岳博物館で生まれた8羽のひなと合流し、1週間ほどケージの中で過ごし現地の環境に慣れさせたあと放鳥される見込みです。