山形放送

写真拡大

県勢懇話会の例会が山形市で開かれ福島県の女性経営者が「人口減少社会で地方の生きる道」と題して地域創生に向けたビジネスモデルについて講演しました。

講師を務めたのは、キャリア官僚、大手シンクタンクを経て2017年に福島県国見町で農産物の販売などを行う企業「陽と人」を立ち上げた小林味愛社長です。小林社長は現在の自治体や企業のシステムについて、人口増加の時代に作られ合理性などを重視した縦割り・分業制度と指摘しました。一方、これからは人口が急激に減り、このシステムの維持が難しくなることから、これまでの当たり前を見直す重要性を訴えました。

陽と人・小林味愛社長「なんで(規格外を)捨ててるの?」と聞いたら「価値にならないから」誰にとっても本当に魅力がないのか魅力がないものと思い込んでいないかなぜ?をどんどん深掘っていった」

小林さんの会社では規格外となったモモを訳アリ商品として都内の青果店に卸すことに成功した事例や、果樹栽培での農薬使用量を大幅に減らすことで付加価値を付け、販売価格3倍を達成した例などを紹介しました。運送費の経費削減のためトラックの空きスペースを活用していたこともあり、課題の解決を目的とした企業同士の連携の重要性を訴えました。