バーレーン戦を現地で視察した宮本JFA会長(C)Norio ROKUKAWA/office La Strada

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 2026年北中米W杯最終予選で中国とバーレーンを相手に2試合合計12得点・無失点とケタ違いの強さを見せ付けた森保ジャパン。バーレーンとのアウェー戦が現地午後9時に終わった後、約6時間後の首都マナマ発の航空機に搭乗してUAE・ドバイに移動し、そこから「欧州組」は各所属クラブに向かい、「監督らスタッフと国内組」は帰国の途に就いた。

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 今回の爆勝スタートには「2人の強力サポートがあった」とサッカー関係者がこう続ける。

「まずは日本サッカー協会(JFA)宮本恒靖会長です。3月に47歳の若さでJFAのトップとなったツネ様は、中国とのホーム戦に向けて海外組の負担軽減のためにベルギー・リエージュ発のチャーター機を用意。中国戦の翌日にはバーレーン行きのチャーター機を飛ばし、選手たちは『心身ともにリラックスできた』と大好評だった」

 試合前日の練習場の変更も選手たちを喜ばせた。

「中国の試合会場は埼玉スタジアム。これまでは、田嶋幸三JFA前会長の任期中に完成した千葉のサッカー施設『JFA夢フィールド』で試合前々日まで練習するのが通例だったが、ツネ様は2日前の練習も埼スタに隣接するサブグラウンドでやるように指示を出した。夢フィールドを多用するのは、田嶋JFA前会長への忖度もあったが、どうすれば代表チームが快適に練習を行えるかーーを最優先したツネ様の好アシストだった」

 森保監督の「経験豊富な元代表主将MF長谷部誠(40)を代表コーチに迎えたい」という申し出を二つ返事でOKしたことも、ツネ様高評価となっているのも見逃せない。その長谷部と年齢がさほど変わらない38歳のチーム最年長・DF長友佑都も、連続爆勝スタートに大きく貢献した。

「単なるムードメーカーではなく、個々の選手のキャラクターに応じてイジったり、真面目な顔で話し掛けたり、細やかな気遣いが選手たちから歓迎された。長友の代表デビュー戦は14年6月のコートジボアール戦。ともに代表デビューだった現C大阪の香川真司と相部屋となった。実績のある先輩選手になかなか話し掛けられず、香川と部屋にこもって悶々としていたという経験を生かし、初代表の町田DF望月ら若手に積極的に声を掛けていた」(前出関係者)

 長友は中国、バーレーン戦ともにベンチ入りからも外れ、スタンドで試合を観戦した。それでも「戦力外。招集しない方がいい」という声が上がらない。「長友の人徳」と言っていいだろう。

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 そんな日本代表の命運を左右する「5人の重要人物」とはいったい誰か。「頭痛の種」とは。いま、チームで何が起きているのか。

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