夜に熟睡するためには、昼のうちに体を動かしておくことが重要です。医師の白濱龍太郎先生と、快眠セラピストの三橋美穂さんに、「ぐっすり眠れる運動習慣」を教えてもらいました。移動中にもできる「ながら運動」であれば、気軽に始めやすいですよ。

昼間ダラダラ過ごすと眠れなくなる悪循環に

よく眠れなくてダルい…といって、昼間ダラダラ過ごすと、ますます眠れなくなる悪循環に。

【写真】片足立ちで筋力アップ

「テキパキと家事をしたり、積極的に歩いたり、活動的に過ごすことで、夜には体も脳も疲れて自然に眠れます」(白濱先生)

体温を上げ、睡眠のために適度な疲れをためられるのは、やはり運動です。

「運動習慣がある人は夜中起きることが少なく睡眠の質が高いといわれます。1日20分〜1時間程度の運動を週3日以上するのが理想的。ながら運動など、無理なくできる運動を、日常の中で取り入れましょう」(三橋さん)

気軽にできる運動や「ながら運動」で活動量アップ

快眠セラピスト・三橋さんがおすすめする、すぐに始められる運動方法をご紹介します。

●1:準備運動なしでOK!スロージョギング

準備運動不要で、消費エネルギーはウォーキングの約2倍。

「10cm程度の狭い歩幅で、リズミカルにゆっくりジョギング。つま先やかかとではなく、足の指のつけ根あたりで着地します。家の近所や、室内でもできますよ」(三橋さん、以下同)

●2:信号待ちの間に片足立ち

電車や信号を待つ間に、片足立ちを。

「両足立ちに比べて約2.75倍の負荷がかかり、左右それぞれ1分間を3回ずつ行うだけで、約53分歩いたのと同じ強度になるんです。特別な運動なしで、活動量が上がります」

●3:エスカレーターの代わりに階段を使う

駅やショッピングセンターなどで、積極的に階段を活用。

「お尻や太ももの大きな筋肉を使うので、運動量を稼げます。通勤している人は会社でも1〜2階程度なら、階段を使うのを習慣にするのがおすすめです」