Roland『P-6』

写真拡大

 ローランドは、シンプルな操作で本格的なエレクトロニック・ミュージックを気軽に楽しめる小型の電子楽器「AIRA Compactシリーズ」の新モデルとして、Creative Sampler『P-6』を9月27日にオープン価格で発売する。

【画像】色とりどりで見た目もキュートなAIRA Compactシリーズ

 『P-6』はシンプル操作で本格的なパフォーマンスを実現する「AIRA Compactシリーズ」のサンプラー。ポケットサイズながらグラニュラー・サンプラー、豊富なエフェクト、多機能なシーケンサーなどを備え、ダイナミックな演奏が可能となっている。内蔵マイクを備えており、電池で駆動させることができるので、どこでもサンプリングが可能な点も大きな魅力だ。本体への入力については内蔵マイクのほかアナログ入力端子、USB-C端子を備えており、接続したデバイスから簡単な操作で入力音をサンプリングすることができる。

 グラニュラー・サンプラー機能は、サンプルをごく短い時間に分割したグレイン(音の粒)を使って、新たなサウンドを作ることができるというもの。グレインのサイズや再生位置を変えたり、グレインの数を増やしたり、グレインの再生方向や定位(パン)などをランダムに変化させるなどの処理をおこなえば、元の音のイメージを変えることが可能だ。また、長いサンプルを細かく切り分け、個別に再生することができるチョップ機能を装備。ブレイクビーツの制作などにも対応している。

 専用のソフトウェア『P-6 Sample Tool』(macOS/Windows対応、無料)を使えば、パソコンでサンプルを編集したり、『P-6』へ転送することもできる。サンプルの不要な部分をカットしたり、オーディオ・レベルの調整、サンプリング周波数を下げるダウン・サンプリングなどを、画面を見ながら編集可能。編集後はUSB-C端子に接続した『P-6』に転送してすぐに演奏することができる。

 くわえて本機は、最大64ステップを記録できるシーケンサーを搭載しており、簡単に演奏を記録・再生することができる。モーション・レコーディング、プローバビリティ、マイクロ・タイミング、サブ・ステップなどを備え、ダイナミックな音楽表現が可能。「ステップ・ループ」を使ってリアルタイムにスタッター・エフェクトをかけるなど、クリエイティブな即興演奏を楽しめる。

(文=リアルサウンド編集部)