お茶は“食べられる”おいしいぞ!取材先で聞いたお茶を食す4つのアイデア料理+便利なお茶グッズ5選
本誌「おとなの週末」2024年8月号で特集した「冷たいお茶」。その取材先で聞いた、お茶をとことん使い切る4つのアイデアを伝授。そうなんです、お茶はおいしく食べられます。新たな魅力を発見できること必至。
『日本茶専門スタンド、TEN』茶葉の塩漬け
「よいお茶は茶殻になっても色鮮やかで見た目にもおいしそうなので、塩漬けにしています」と語る店主・青木さん。
作り方は簡単。最後の一滴まで注ぎ切った茶殻に塩をふって混ぜるだけ。塩加減はお茶の風味より塩気が勝っていると感じるまで、少し多めに塩をふるのがポイント。
酒の肴としてこのままつまんだり、白いご飯に混ぜて茶飯にしても。保存容器に入れて要冷蔵で2〜3日で食べ切るようにして。
『Saten Japanese tea』茶葉入り生姜の佃煮
同店のメニュー、「和風ピザトースト」のトッピングがこの茶葉入り生姜の佃煮。
お好みの茶殻、みじん切りにした生姜、ごま、醤油、みりん、酒を入れて煮詰めるだけ。茶葉は多ければいいわけでもなく、味をみて、お茶の香りをほのかに感じる程度に。
海苔の佃煮を作るよりも簡単で、アミノ酸も豊富で旨みたっぷり。茶殻を冷凍してある程度貯まったら作るようにすると、フードロスにもやさしい。
『松葉屋茶寮』玉露の塩昆布和え
玉露の茶殻を湯切りし、風味豊かな塩昆布と混ぜることで苦みを穏やかに、味をまろやかに。さらに角切りクリームチーズを合わせて、複雑な旨みを演出する。混ぜるだけの手軽さだが、これが冷酒の最高のアテになるのだ。
また、同店では茶香炉を焚いていて、漂う香りが印象的だった。こちらも自宅で応用可能。乾燥させた茶殻を香炉の上で温めるだけ。消臭効果も期待大。玉露は香りが弱いので、煎茶や和紅茶などの茶葉で試してみて。
『櫻井焙茶研究所』玉露の塩ポン酢がけ
まさに玉露のおひたし。淹れ方を変えて玉露を三煎楽しんだ後は、茶葉をダイレクトに味わうという楽しみ方を提案している。新芽を摘んで作る玉露は、お湯で戻ると本来の軟らかさを取り戻し、青菜のように食べやすくなる。
同店では塩ポン酢を添えて、お茶請けに。噛みしめると瑞々しく、緑の爽やかな香りが広がる。かつてお茶は薬とされていたが、その時代のように余すところなくお茶のすべてを味わって欲しいという気持ちがこもっている。
あると便利なお茶グッズ5選
自宅でお茶を愉しむのに、あると便利なグッズをご紹介。これを機にゲットしてみては?
【カラフェ】
冷たいお茶をたっぷり作り置きするときに、そのまま卓上にも置けるような、シンプルなデザインのガラスのカラフェが重宝します。洗浄しやすい口広タイプがおすすめ。
【茶漉し&ヘラ】
抹茶はダマになりやすいので、淹れる前に茶漉しで濾すのをお忘れなく。特に水点てはお湯ほどにサッと溶けないので、このひと手間が口当たりや味わいを大きく左右する。
【茶筅】
これがあるだけで本格派の気分になる、抹茶を点てるときに使うお茶道具。本来は竹製だが、最近はシリコン製もあり、折れる心配なく気楽で、子供も使えると評判。
【片口】
抹茶を点てるとき、そのままいただくのなら茶碗でいいけれど、ラテにしたり、何人かの分を一緒に点てる場合、注ぎ口のある片口を使うとかなり便利!所作もキマります。
【ドリンクボトル】
“シャカシャカ抹茶”を愉しむのに最強のアイテム。抹茶は目が細かく残りやすいので、洗浄しやすい口広タイプがベスト。保冷ボトルなら夏の持ち歩きにも最適。
撮影/西崎進也、貝塚隆、取材/白鳥紀久子、飯田かおる、岡本ジュン、編集部
※2024年8月号発売時点の情報です。
※写真や情報は当時の内容ですので、最新の情報とは異なる可能性があります。必ず事前にご確認の上ご利用ください。