めまいには種類がある!特徴や原因・対処法を紹介
めまいにおそわれた時、「重篤な病気なのかも…」と不安を感じたり、「この程度なら我慢できる」「疲れや年齢的なものからきているのかも」と、自分一人で悩みを抱え込んでしまったりする人は多いのではないでしょうか。
めまいは突然起こる不快な症状で、日常生活に支障をきたすことも少なくありません。中には重篤な病気が隠れている可能性もあり、原因や種類を知っておくことが大切です。
今回は、めまいの種類と特徴・対処法を解説します。特に、更年期によるめまいや、緊急性のあるめまいとの違いについて詳しくお伝えするので、ぜひ参考にしてください。
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めまいの種類と特徴
めまいには「回転性めまい」と「非回転性めまい」の2種類があり、それぞれの特徴は、以下のように異なります。
回転性めまいは、周囲がぐるぐると回っているように感じるタイプです。耳内部分に原因があることが多く、代表的なものとして、メニエール病や良性発作性頭位めまい症などが挙げられます。
一方、非回転性めまいは、浮遊感やふらつき感を感じるタイプです。自律神経の乱れやストレス、血圧の変動など、耳とは直接関係のない原因によることが多く、貧血や低血糖といった体調不良が原因となる場合もあります。
更年期によるめまいの原因
40〜50代の閉経前後5〜10年程度の期間である「更年期」に入ると、多くの女性がさまざまな体調不良を感じるようになります。この時期の不調を更年期障害といい、めまいも症状の1つです。 更年期のめまいには、以下のような原因と特徴があります。
ホルモンバランスの乱れ
更年期には、女性ホルモン「エストロゲン」の分泌が低下し、自律神経が不安定になるため、めまいが起こりやすくなります。 特に朝起きたときや、急に立ったときにふらつきを感じることがあります。
疲労やストレス
更年期の女性は、子どもの進学や独立、自身や夫の立場の変化、両親の介護など、人生における変化が伴いやすい時期です。そのため身体的・精神的なストレスを受けやすく、これがめまいの原因となることも少なくありません。 特に疲労が溜まっているときや緊張状態が続くとき、めまいが強くなる傾向があります。
不安感や睡眠障害
更年期にはホルモンバランスの変化によって不安感が起こり、睡眠障害を伴いやすくなります。生活リズムが崩れ、体調全般が不安定になることで、めまいが発生しやすくなります。
更年期に伴うめまいの対処法
めまいがつらいときは、まずは耳鼻咽喉科を受診しましょう。耳鼻咽喉科で検査をし、原因が明らかになった後、原因に合わせて治療を受けます。
更年期のめまいは特に治療の必要はなく、症状が起きた時には無理に動かず安静にするのが基本です。急に立ち上がったり振り向いたりすることを避け、ゆっくり動くようにしましょう。
更年期を過ぎれば体の不調は治ってくる傾向にありますが、中には症状が続く人もいます。更年期に伴うめまいがつらい場合、ホルモン補充療法や自律神経調整薬、漢方薬、カルンセリングなどで、症状の軽減を図るのも選択肢の1つです。
緊急性のあるめまいとの違い
めまいの中には、医療処置が必要なタイプもあります。 特に以下のような症状が見られる場合は、脳出血や脳梗塞など、脳の病気を疑います。命にかかわる可能性もゼロではないため、速やかに医療機関を受診する必要があります。
●突然の激しい頭痛
●意識障害
●けいれん
●呂律障害
●からだの動かしづらさ(麻痺)
また、歩行が不安定で倒れてしまったり、まっすぐ歩けない場合は小脳や脳幹に問題がある可能性が考えられます。このような症状が伴う場合も、脳神経内科や脳神経外科への受診が推奨されます。
まとめ
めまいは更年期に伴う症状の1つとして現れる場合があり、生活の質に大きな影響を与えます。
めまいの種類や特徴、対処法を理解し、緊急性のあるめまいと区別できるようになることで、適切な対応が可能になります。生活習慣の見直しやストレス管理を行い、症状の軽減を図りましょう。
[文:フェムゾーンラボ]
※健康、ダイエット、運動等の方法、メソッドに関しては、あくまでも取材対象者の個人的な意見、ノウハウで、必ず効果がある事を保証するものではありません。
看護師歴28年。認定フェムテックシニアエキスパート。 医療の知識や経験をベースに、正しい知識を普及するためWebライターとして活動中。食と健康の関係にも興味があり、クシマクロビオティックの資格も保有。