女優・川上麻衣子さんの暮らしのエッセー。 一般社団法人「ねこと今日」の理事長を務め、愛猫家としても知られる川上さんが、猫のこと、50代の暮らしのこと、食のこと、出生地でありその後も定期的に訪れるスウェーデンのことなどを写真と文章でつづります。今回は「沖縄旅行で気づいた“年齢による体型変化”」について。康管理や白髪対策に関しても語ってもらいました。

【写真】新型コロナ罹患後の川上麻衣子さんの様子

久々の沖縄での休暇で気づいたのは…

今年の夏はいったい何度「暑い…」と口にしたことか。言葉にしたところで涼しくなるわけではないと知ってはいても、つぶかずにはいられないほどの文字通り「うだるような暑さ」でした。

突然の激しい雷雨を見ても、気候変動が起きていることは明らかなのでしょう。子どもの頃は、気温が30度に届きそうというだけで、大騒ぎしていた記憶がありますが、今となっては30度なら涼しげに感じてしまいます。あの頃の暑さと今の暑さではなんといっても種類が違います。

先日久しぶりに休暇を取り、沖縄を旅してきたのですが、南国沖縄と言われているにも関わらず、東京よりも数段と涼しく感じたのは東京がいかに、コンクリートジャングルと化してしまったかを、警告されたようでした。

水着を着て直面した体型の変化

さてこの沖縄旅行は、瀬底島にあるヴィラで過ごすことが旅の目的でした。初めて訪れる瀬底島。そしてプライベートプールも備わっているとても贅沢なヴィラです。

気のおけない友人4人での旅でしたが、ふと気づけば、この何年もの間、水着を着ていない事に思い当たりました。なにもかもをコロナのせいにはしたくありませんが、50代半ばで過ごしたマスク生活と、ステイホームの日々の中で、油断と怠慢が招いた代償の大きいことを、この頃になって実感しています。

セレブなプールで優雅に泳ぎを楽しめそうな水着も、体型も持ち得ていないことが残念でなりません。

体を鍛えようとジムに通ってはみるものの

そんなこんなで、旅の予定が決まった2か月ほど前から、最近怠っていたジム通いを再開。たるんだ肉体に喝を入れるため、週5日のペースで、仕事前の45分ほどをジムで過ごすことが習慣となりました。

夏の暑い盛りに始めたトレーニングですが、結果からお伝えすると、まったくもって減量にはならず逆に久々に流す汗が気持ちよく食欲が湧いてしまった感があります。

仕方ないのでなるだけ肌の露出を抑えた水着を購入して、旅を乗りきりましたが、水着姿で悠々とプールサイドを歩くこともできず、東京に戻り改めて、還暦までに肉体改造すべく、筋トレに励んでいるところです。

若い頃のように、無理やりに体重を落とせば、シワとたるみがやってきます。

約3年前、新型コロナに罹患した際には、食欲を失くし短期間に大幅に体重が減ってしまいましたが、その際に鏡に映った自分の衰えた姿にはゾッとしました。

還暦まであと1年5か月。白髪との向き合いの「今」

還暦まで残すところ1年と5か月。心がけるようにしているのは、体力をつけること、足腰を鍛えること、姿勢をよく保つこと、食べることでデトックスしていけるような食生活をすること。

そして昨年秋頃に白髪染めをやめてみて以来継続中の、白髪とのつき合い方ですが、これは意外と時間を有することが分かってきました。

私の場合、相変わらず白髪を染めることはせず、頭のトップだけはたまに市販のヘアマニュキア(10日間ほど色がつき、白髪を目立たなくしてくれるタイプ)を使い、中途半端な白髪を隠すようにしています。1日用の白髪隠しファンデーションも便利です。

隠せるのは表面のほんの少しの部分なので、髪をかきあげると白さがはっきりとわかります。白髪については賛否両論の意見を頂きますが、兎にも角にも難しいのが、この中途半端な時期。だらしなく見えないようにすることがなによりも大切です。そのためにも髪の「つや」は必須です。

以前よりも髪の質にこだわるようになってきました。つまりは内面から。食生活の大切さが身に染みます。毎日3食、できる限り健康的な食事を摂るように意識しています。

還暦までのキーワードは、とにかく「だらしない生活をしない」。とてもとても当たり前なことですが、気を引き締めてがんばるぞ、と自分に喝を入れております。