とちぎテレビ

飛び込み競技でパリオリンピックに出場した宇都宮市出身の榎本遼香選手は、帰国後すぐに日本選手権に出場し、今月は「旧国体」国民スポーツ大会を控えています。忙しい日々を送りながら地元で調整を続ける榎本選手を取材しました。

榎本選手は東京、パリと2大会連続でオリンピックに出場し、地元宇都宮市から夢の舞台に立ちました。

(榎本遼香選手)「東京から準備期間があった分、不安もあった。でも板の上に立った時に、ここまで頑張ってきてよかったとかみしめていた」

予選では好演技で6位に入りますが、準決勝で波に乗れず18位で終わります。

(榎本遼香選手)「五輪の準決勝で飛ぶのは特別なこと。家族や所属する栃木トヨタの皆さんのために1本くらい自分らしい演技をしたかった。最後まであきらめたくなかった」

榎本選手は、パリで悲願の決勝進出は叶いませんでしたが、競技に向き合う気持ちに変化が出たといいます。

(榎本遼香選手)「いい意味で吹っ切れた。純粋に飛び込みを楽しめるようになった。自分の夢がかなったので違うステージでの楽しみ方、大人になった榎本遼香の向き合い方があると思ったパリ五輪だった」

オリンピックからわずか3週間後の日本選手権では、後半の4本目、5本目に勝負強さを出して逆転の2位。休む間もなく9月16日には佐賀での国民スポーツ大会で「栃木代表」として演技を披露します。

(榎本遼香選手)「技の力試しができるのが楽しい。栃木代表として恥ずかしくない演技、シーズンの締めくくりとしていい演技で終わりたい」