石川佳純

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 パリ五輪も終わってみれば、海外開催の大会で過去最多のメダルを獲得した日本勢。それを伝える五輪特番のキャスターはといえば、元卓球日本代表・石川佳純(31)の一人勝ちという評判がもっぱらで……。すでに次の大仕事への期待が高まっているというのだ。

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 今回のパリ五輪では、定番の松岡修造、高橋尚子といったベテラン勢や、今回初起用となった内村航平、萩野公介といった元アスリートのほか、パリ在住の女優・杏などがテレビ各局に採用され、現地取材に訪れた。

 その中でも群を抜いて評価を高めたのが、フジテレビの五輪キャスターに選ばれた石川である。世上での好感度の高さの源泉となったのが、彼女の圧倒的に的確な仕事ぶり。それは五輪開催中から各メディアでも報じられたが、気になるのはそんな彼女の“次なるステップ”だ。

石川佳純

月曜から金曜までのレギュラー出演?

「ズバリ、フジテレビが起用したいのは“夕方の顔”となる『Live News イット!』でしょう」

 とは、さるキー局幹部だ。

「視聴率争いでしのぎを削る民放4局の夕方ニュース番組の中で、目下フジは最下位に甘んじています。4月からは元NHKの青井実キャスターが起用されリニューアルを果たしたばかりですが、古巣での退局時に不祥事を起こしてしまい、彼自身のイメージにキズがつき低空飛行を余儀なくされています。石川が起用されるとすれば、月曜から金曜までのレギュラー出演になると思います」

 ちなみに現在、夕方の時間帯の情報番組で首位を走るのは、日本テレビ系「news every.」。メインキャスターの陣内貴美子は、お天気コーナーを知らせる「木原さん、そらジロー」の掛け声で、お茶の間でもおなじみの存在となっている。

「優先交渉権」

「バドミントン選手としてバルセロナ五輪に出場した陣内は、引退後にフジの『プロ野球ニュース』で鍛えられた後、2010年から日テレの夕方ニュースに起用されました。フジからすれば、せっかくキャスターとして育てたのに引き抜かれた格好ですが、今年、還暦を迎えた陣内に対して、石川は約半分の年齢。フレッシュさでは負けません」(同)

 フジには前回東京五輪で起用した同じ元卓球日本代表の福原愛が、不倫報道でイメージダウンした苦い経験もある。今回こそは石川で日テレへの雪辱を果たす絶好の機会というわけだ。

 とはいえ、実力も人気も兼ね備えた石川は、民放各局で争奪戦となってもおかしくない。

 芸能デスクによれば、

「テレビ業界では、石川ほどの逸材を発掘した局に敬意を示し、他局は横取りしないという不文律がある。そのため今後、石川がテレビで仕事する際の優先交渉権はフジにあるのですが、肝心のギャラが懸念材料となると思います」

「ギャラをはね上げてくる」

 彼女が所属するのは、アメリカに本社を置く世界的なマネジメント企業である「IMG」。ゴルフでいえばタイガー・ウッズ、テニスのラファエル・ナダル、日本人でもスケートの浅田真央などが所属していたことで知られる。

 先のデスクに言わせると、

「外資は容赦ないですから、今は数千万円台のギャラを五輪後にはね上げてくるでしょうし、フジがどこまで用意できるか。交渉に手こずっている間に時間だけが過ぎてしまえば、そろそろ他局も参入していいかとつけ入る隙を与えることになってしまいます」

 善は急げというものの、次なる大仕事のハードルは案外高そうなのである。

「週刊新潮」2024年9月5日号 掲載